昨夏のある日、息子が嘆いていました。
「この川、アメリカザリガニ多すぎやろ!」
外来種であるアメリカザリガニは、在来種に影響を与えることがあると言われています。
「アメリカザリガニをたくさん捕まえたら、川はどうなるの?」
そんな疑問から、昨年の夏休みの自由研究は<アメリカザリガニを捕まえて、在来種を守ろう>に決定。親子で4日間、川へ通って検証してみました。
4日間でアメリカザリガニ80匹 日によって変わる捕獲数
昨年7月の週末、同じ川・同じような時間帯で“ガサガサ”を行いました。
(撮影:クラシスキー)4日間で捕まえたアメリカザリガニは、合計80匹。1日目は10匹、2日目は42匹、3日目は8匹、4日目は20匹と日ごとの結果は大きく異なりました。
特に2日目は、草むらに網を入れるたびにザリガニが入る状態で、息子も「めっちゃおるやん!」と大興奮。しかし3日目は一転、ほとんど見つからず苦戦し、前日との違いに驚かされました。
(撮影:クラシスキー)同じ場所でここまで差が出るとは思っておらず、なぜなのか気になりました。
なぜこんなに差が出た? 捕獲数を左右した理由を考えてみた
捕獲数に大きな差ができた理由は断定できませんが、いくつか考えられます。
まず、水温です。ザリガニは15〜25℃ほどで活発に動くとされ、暖かい日は捕まえやすくなる可能性があります。
次に、隠れ場所の変化。2日目と3日目の間に草刈りがあり、草むらが減っていました。これにより、見つかりにくくなったり、別の場所へ移動したりした可能性があります。
(撮影:クラシスキー)さらに、水量や流れの影響も考えられます。環境の変化によって、生息場所が変わることもありそうです。
こうした条件が重なり、日ごとの結果にこれほど差が出たのではないかと推測します。
アメリカザリガニは<条件付特定外来生物>
条件付特定外来生物であるアメリカザリガニは、ペットとしての飼育、野外で捕まえて持ち帰ること、友人や知人に譲ることは問題ありませんが、捕まえたものを野外へ逃がしたり捨てたりすること、売買や輸入などは規制されています。
私たちが捕獲したアメリカザリガニは、自宅で飼育しているアカミミガメ(ミシシッピアカミミガメ)の餌にしました。なお、アカミミガメもアメリカザリガニと同様に条件付特定外来生物に指定されているため、取り扱いには十分注意しましょう。
やってみてわかったことと、在来種のこと
4日間にわたりアメリカザリガニを捕まえ続ける中で、「少しは数を減らせているのではないか」という実感がありました。
実際に10月ごろに同じ場所へ行くと、アメリカザリガニの姿は見られず、その光景は素直にうれしかったです。ただし、環境や季節などさまざまな要因が関係しているはずで、すべてのザリガニを捕まえたかどうかは分かりません。
(撮影:クラシスキー)今回の体験を通して、子どもはもちろん親である筆者自身も、自然の中で起きていることを自分の目で確認することの大切さを感じました。実際に川に入り生き物に触れることは、身近な自然について考えるきっかけにもなります。
身近な川にも、まだまだ知らないことがたくさんあると感じた4日間でした。
(サカナトライター:クラシスキー)