海洋研究と海洋保全に取り組む一般社団法人タラオセアンジャパンは、マリンバイオ共同推進機構(JAMBIO)と連携し、2024年から日本沿岸のブルーカーボン生態系を調べる「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」を実施しています。
3年目となる今年も取り組みを開始しており、北海道厚岸町、青森県青森市(浅虫)、長崎県大村市の3か所で海草を対象とした調査と啓発イベントを展開予定です。
「ブルーカーボン」に着目した研究プロジェクト
「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」は、日本各地の沿岸に広がる海藻・海草の藻場を対象に、約4年をかけて大規模なデータを収集するブルーカーボン研究プロジェクト。
国内13か所以上をフィールドとし、海藻・海草がどのように炭素を隔離・貯留しているのかというメカニズムの解明や、生物多様性の把握などに取り組んでいるといいます。
研究機関と地域が連携して調査を進める
1年目となる2024年は、九州大学天草臨海実験所や北海道大学厚岸臨海実験所など3拠点で海藻を対象とした調査を行うとともに、広島大学竹原ステーションでは海草の調査に着手。2年目には、筑波大学下田臨海実験センターや長崎大学上五島拠点など、海藻調査の拠点を7か所に拡大し、日本各地の藻場の実態に迫る取り組みを進めています。
Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト調査地点マップ(提供:一般社団法人タラ オセアン ジャパン)3年目となる今年は対象を海草とし、長崎大学環東シナ海環境資源研究センター(大村市)、東北大学浅虫海洋生物学教育研究センター(青森市浅虫)、北海道大学北方圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所(厚岸町)で、それぞれの地域の特徴を活かした調査が予定されています。
ブルーカーボン生態系を市民に伝える取り組みも
各調査拠点では、研究活動と並行して、一般向けのセミナーやビーチクリーン、科学実験などを通じた啓発イベントも実施されます。
過去2年間の取り組みでは、子どもから大人まで幅広い世代が参加し、身近な海でブルーカーボン生態系や海の環境問題について学ぶ機会となっているそうです。
2025年の啓発イベントの様子(提供:一般社団法人タラ オセアン ジャパン)6月6日には、長崎大学環東シナ海環境資源研究センターで「海の森のヒミツを科学でひもとく!ブルーカーボン生態系を学ぼう」を開催します。
参加対象は小学生3年生以上で、定員は30名程度。施設の紹介や海についての講義に加え、ブルーカーボン生態系の光合成実験や、生物の観察も体験できるといいます。現在、特設フォームからの申し込みを受け付けています。
また、東北大学浅虫海洋生物学教育研究センターでは6月27日に、北海道大学北方圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所では8月1日に、それぞれ啓発イベントを開催予定。各イベントの詳細や申込方法は、タラオセアンジャパンの公式ウェブサイトやSNSで順次発信されます。
※2026年5月30日時点の情報です
(サカナト編集部)