滋賀県立琵琶湖博物館は現在、水族展示室でトピック展示「ハリヨの稚魚、元気に生育中!」を開催中です。
2026年6月に同館で生まれたハリヨの稚魚約30匹を公開するとともに、繁殖生態や県内での生息状況についてパネルで紹介しています。
展示期間は9月27日まで。
絶滅危惧種ハリヨの稚魚を公開
ハリヨはトゲウオ科に属する淡水魚で、滋賀県東部・北部の湧水域に生息しています。
かつては県内各地で見られたものの、この約50年間で河川や水路の改修による生息環境の変化、湧水の減少、近縁種との交雑などの影響を受け、生息地が大きく減少しました。
こうした状況を受け、ハリヨは「滋賀県レッドデータブック2025年版」で絶滅危惧種に選定されているほか、県条例に基づく指定希少野生動植物種にも指定されています。
今回の展示では、琵琶湖博物館で今年6月に生まれた稚魚約30匹を生体展示しているといいます。
普段は公開される機会が少ない幼魚の成長過程を観察できる内容となっており、希少種の保全活動について知る機会となっています。
琵琶湖博物館で続く系統保存の取り組み
琵琶湖博物館では、開館以来、ハリヨの系統保存に取り組んでいます。水族展示室の「よみがえれ!日本の淡水魚」コーナーでは成魚を常設展示しており、今回のトピック展示では、その繁殖によって誕生した稚魚を紹介しています。
会場では、生体展示に加え、ハリヨの繁殖生態や滋賀県内における生息状況について解説するパネルも設置。絶滅の危機にある淡水魚を取り巻く現状や、生物多様性の保全に向けた取り組みについて理解を深められる内容です。
同館について、詳しくは滋賀県立琵琶湖博物館の公式ホームページに掲載されています。
※2026年8月14日時点の情報です
(サカナト編集部)