事故を避けるためには
このような事故が起こらないようにするにはどうすればよいのだろうか?
まず、新鮮なイカを生食する場合は内臓を丹念に取り除くことである。また、上述の通り、精莢は糸状の寒天のような形状をしており、視認することができる。刺身にする際、これが身についていないか注意深く確認することが必要だ。
また、加熱して食する場合でも、しっかりと火を通すべきである。精莢は加熱すれば機能が停止するが、それが十分でないと活動する恐れがある。
おいしいイカを食べるときに痛い思いをしないよう、読者諸氏は気を付けていただきたい。
(サカナトライター:宇佐見ふみしげ)
参考文献:吉葉繁雄『フグはなぜ毒で死なないか』講談社
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