愛知県豊田市には、地域の憩いの場として親しまれている公園があります。
それが「鞍ケ池(くらがいけ)公園」です。
広大な敷地を有し、緑豊かな場所として知られていますが、実は“お魚好き”におすすめのスポットでもあります。
2月中旬、筆者は実際に「鞍ケ池公園」を訪問。魚好きの視点から鞍ケ池公園の魅力を紹介します。
愛知県豊田市にある鞍ケ池公園
愛知県豊田市にある「鞍ケ池公園」は、美しい緑に囲まれた広大な敷地の中に、動物園や植物園、プレイハウス、芝生公園など様々な施設がそろった公園です。園内にはパークトレイン「てんてん号」「ハピてん号」も走っています。
さらに、2021年春には、自然を楽しめる「キャンプフィールド」や池を眺めながら本格的なコーヒーを味わえる「スターバックスコーヒー」、森を活かした吊り橋状アスレチック施設「フォレストアドベンチャー・豊田鞍ヶ池」などもオープンしました。
小さな子どもから大人まで一日中楽しめる公園として、休日には多くの人で賑わっています。
大きな鯉が泳ぐ池
「鞍ケ池公園」というだけあって、大きな池を中心に広がる公園です。
池にはたくさんの大きな鯉がいます。鞍ケ池公園の道向かいの飲食店では、鯉のえさが販売されているようです。
池の鯉(撮影:うる)鯉を眺めていると、30年前くらいに「人面魚」が一大ブームを巻き起こしていたことを思い出します。当時のテレビの演出効果もあって、まだ子どもだった私は恐怖と好奇心でいっぱいになりました。
あれだけ恐怖をあおるように演出された人面魚ですが、鯉の鼻孔付近が黒く染まることがあり、それを上から見ると人の顔に見えるというのが真相です。それを思い出して改めてよく見てみました。
「言われて見れば人の顔に見えるかもしれない」という程度でしょうか。色鮮やかな鯉よりも黒い鯉の方が人の顔に見えるような気がしました。
人面魚がいるかどうか見比べられるほど鯉を見ることができる鞍ヶ池ですが、生育している野鳥の種類もさまざまなようです。
池の鯉と鳥類(撮影:うる)「鞍ヶ池で観察できる野鳥」として、野鳥を紹介したパネルも設置されていました。手書きの絵とコメントに温かみを感じられます。
また、この池ではペダルボートに乗ることができます。乗船時間は30分間のため、池をゆっくり一周しながら魚や鳥も近くで見ることができます。
ペダルボート(撮影:うる)ただ、今回訪れたのは2月中旬で、冬季閉鎖期間(12月~2月)だったため、実際にボートに乗ることはできませんでした。春になったらまたぜひ乗ってみようと思います。
金魚やメダカが観察できる植物園
そして、何よりおすすめしたいのが「植物園」。
植物園の入り口の自動ドアは中の様子が見えないようになっており、ワクワク感がふくらみます。
植物園(撮影:うる)自動ドアが開くとふわりと暖かい空気が流れ込み、目の前には南国特有の鮮やかで大きな緑の葉や花が目に飛び込んできて、まるでアマゾンの森を探索しているような気分に。
そして、入ってすぐ「金魚が大きく育ちました」という看板が目に入りました。そこを覗くと、本当に大きな金魚が元気に泳ぎ回っています。
大きな金魚(撮影:うる)順路に沿って進んでいくと、穏やかな下り坂になっている場所があります。その先には、小さな洞穴の入り口のようになっており、中に入ると大きな水槽が出現。
大きな水槽(撮影:うる)グッピーや金魚、プラティなどを見ることができます。
ぱっと見は少なく感じますが、よく見ると熱帯魚がたくさん泳いでいるのを確認できますよ。
気づいた異変 設立当初からいた魚の姿が…
ただ、久しぶりに訪れた私は、入り口を入った瞬間、大きな異変に気づきました。
そう、この水槽には大きな魚がいたはずなのです。しかし、その姿が見当たりません。
ふと、張り紙が目に入ります。
「ご愛護いただきましたパールム君は2026年2月14日に逝去いたしました」
(撮影:うる)「そう、この子この子!」と心の中で叫んでしまいました。
パールムは、世界最大の大型ナマズ「ヨーロッパオオナマズ」の大きさに迫る大型肉食魚です。
なんと私が訪れた日の4日前に亡くなっていました。鞍ケ池公園の植物園に来れば、当たり前のように会えると思っていたのに残念です。それと同時に、35年間もここで生きていたと知って驚きました。
植物園の一角にあるちょっとした水槽には不釣り合いなほど、大きなパールム君の存在感に圧倒されつつも、優しさが伝わるかわいらしい目とゆったりと泳ぐ姿に思わず見入ってしまった記憶があります。
滝つぼのようなレイアウト
パールム君が泳いでいた水槽は滝つぼのようになっているため、酸素が豊富で魚たちも生き生きしているように見えます。
きっと、この環境の良さがパールム君の長生きの秘訣だったのでしょう。
滝つぼ(撮影:うる)滝から魚たちが暮らす滝つぼに絶えず降り注いでいるのがわかります。滝を眺められる階段を上って行くと、そこにも大きな金魚が展示してありました。
スイレンの下でじっとしている白と赤の大きな金魚と、元気に泳ぐ赤い金魚たちを見ることができます。
スイレンと金魚(撮影:うる)そのほか、通路の脇にはメダカの展示もありました。
メダカ(撮影:うる)抱卵しているようなメダカの姿も見られました。次に訪れた時は、赤ちゃんでいっぱいになっているかもしれませんね。
行くたびに違った発見がある公園
植物園を出ると冷たい空気が一気に体を包み込み、さっきまでの南国感が夢のように思えました。
植物や魚は生きものなので、行くたびに違った発見があるかもしれません。
小さな変化を見つけに、ぜひまた行こうと思いました。
■鞍ケ池公園
・所在地:愛知県豊田市矢並町法沢713-2
・アクセス:名鉄バス矢並線「鞍ケ池公園前バス停」よりすぐ
(サカナトライター:うる)