漁業の仕事や魚市場の仕組みを実際に体験しながら学べるイベント「漁業体験GO ぼくらの由比魚市場」が8月25日、静岡市清水区にある由比漁港で開催されます。
地元紙である静岡新聞社と由比港漁業協同組合が連携し、漁業と観光、デジタル技術を組み合わせた新たな体験型プログラムです。海業スタートアップの株式会社ウミゴーが企画・技術面を支援します。
漁業の流れを一日かけて体験できるプログラム
「漁業体験GO ぼくらの由比魚市場」は、市場見学にとどまらず、水揚げから競り、流通、調理まで、漁業の一連の流れを体験できるプログラムです。
参加者は早朝の由比漁港で定置網漁船の船長とライブ電話。定置網船で獲れた魚の水揚げ作業や競りの様子を見学します。
定置網漁船(提供:株式会社静岡新聞社)その後、市場での魚の仕分けや仲買人が使用する「屋号」を題材にしたワークショップを通して、市場の仕組みや魚の価格が決まる流れについて学ぶといいます。
競り落とした魚は持ち帰りOK
学習後には、実際の競り方式を取り入れた体験も予定されています。参加費には1000円分の入札体験が含まれており、参加者は学んだ知識を生かしながら魚の競りを体験できます。
オリジナル屋号バッジと入札表(提供:株式会社静岡新聞社)競り落とした魚は持ち帰ることができ、体験の最後には自ら魚をさばき、刺身やかき揚げ、あら汁などを味わう食事体験も行われます。
子どもから大人まで学べる体験型学習
プログラムの学習内容は、主に小学校高学年から中学生を想定した難易度に設定されています。
教育課程と対応しており、算数では割合や損益計算、社会では水産業や流通の仕組み、探究学習では食卓に並ぶ魚がどのような工程を経て届けられるのかを実体験を通して学べる内容です。
市場の魚(提供:株式会社静岡新聞社)開催時間は午前6時30分から正午。定員は25人、参加費は1人5000円で、昼食と入札体験代が含まれます。
地域課題を背景に生まれた新たな海業の取り組み
全国の漁港で漁獲量の減少や後継者不足が課題となっている中、由比港でもサクラエビ漁の不漁や燃油価格の高騰などによる影響が続いています。こうした状況を受け、地域資源を生かした新たな海業の創出を目指す取り組みの一環として、本プログラムが実現したといいます。
プログラムは、静岡新聞社の新規事業開発チーム「海結研究所(みゆラボ)」を中心に、由比港漁業協同組合、株式会社倉沢漁業、株式会社ウミゴーが連携。表面的な見学だけではなく、水産業への理解を深めることにつなげたい考えです。
本体験プログラムについて、詳しくは「漁業体験GO ぼくらの由比魚市場」特設ページに掲載されています。
※2026年7月31日時点の情報です
(サカナト編集部)