シロチョウザメは北米の太平洋沿岸および河川に生息するチョウザメ科の魚です。
本種は非常に大きくなることが知られており、通常で体長1~2メートル程にもなり、最大で6メートルもの記録もあります。
そんなシロチョウザメですが、実は日本でも見ることができるのです。
シロチョウザメは硬骨魚類
シロチョウザメ Acipenser transmontanus は、チョウザメ科の中でオオチョウザメ Huso huso (ベルーガ)に次いで大きくなる種です。
名前に“サメ”と付くものの、軟骨魚類のサメ類とは大きく離れており、シロチョウザメを含むチョウザメ科魚類は硬骨魚類に分類されています。
シロチョウザメ(提供:PhotoAC)和名の“チョウ”は鱗の形状が昆虫の蝶に似ることが由来とされており、チョウザメの大きな特徴の1つです。
また、シロチョウザメは英語で「White sturgeon」と呼ばれており、和名と英名ともに本種の体色が白いことに由来した名前が付けられています。
シロチョウザメは長寿
シロチョウザメの特徴は独特な見た目だけではありません。
実は非常に長寿な魚として知られています。
報告されている最大年齢はなんと100歳以上。人間と比較しても、非常に長生きであることが分かります。
また、チョウザメは3億年前から姿を大きく変えずに生き延びてきた「生きた化石」とも呼ばれる古代魚でもあるのです。
シロチョウザメのキャビア
長寿な古代魚として知られるシロチョウザメですが、その卵はキャビアの原料として重宝されています。
本種のキャビアは「トランスモンタヌス」などの名称で流通することもあり、大粒でチャコールグレーから黒っぽい色合いが特徴。味はバターのように濃厚で、滑らかな食感だといいます。
キャビアが食用として重宝される一方、チョウザメ類は乱獲や生息環境の悪化により個体数を減少させました。現在もチョウザメ類の多くが絶滅の危機にあるといいます。
シロチョウザメは日本にもいる?
実は、シロチョウザメは日本でも見ることができます。
というのも、2004年に宮崎県が初めてシロチョウザメの養殖に成功し、現在は他の地域でもチョウザメの養殖が行われているのです。
シロチョウザメ(提供:PhotoAC)本種はもともと食用として重宝される魚で、肉は原産地で燻製などに利用されるほか、魚卵はキャビアとして賞味されていました。
現在、宮崎県は日本屈指のチョウザメ産地の1つとして知られており、キャビアやチョウザメ肉を生産しています。
シロチョウザメは日本で見たり食べたりできる
大型の古代魚「シロチョウザメ」。
そう聞くと縁遠い存在のように感じますが、実は日本で食用として養殖されている魚。また、養殖場以外にも水槽内で展示を行っている水族館が国内にもあります。
機会があれば、シロチョウザメを見たり食べたりしてみてはいかがでしょうか。
(サカナトライター:小野寺正樹)