岡山県赤磐市を流れる「砂川」は旭川水系の支流で、地元ではよく知られた河川です。
赤磐市役所は8月上旬から中旬にかけて、「身近な砂川の生き物展」を開催。実際に見学してきました。
砂川に生息する魚たち
市役所の特設スペースには、砂川に生息する魚たちが展示されていました。
まずは、砂川の定番ともいえる在来種のヌマムツ、オイカワ、ムギツク、カマツカ、ヤリタナゴ、そして定着した外来種のタイリクバラタナゴの水槽です。
オイカワなどが入った水槽(撮影:額田善之)タイリクバラタナゴは外来種であり、1942年に中国から移入された食用のソウギョやハクレンに紛れて日本全国に侵入したといわれています。
次は、フナの仲間(改良品種)の金魚またはドンコの水槽。ドンコは肉食性のため他の魚との競泳ができず、単独での展示になっています。
金魚またはドンコの水槽(撮影:額田善之)金魚がフナから作り出されたことの説明文などが分かりやすく展示されていて、子どもの教育にも役立っていると感じました。
その他にもナマズの水槽もありましたが、こちらも肉食性のため、単独での展示となっていました。ドンコとナマズは少し寂しかったかもしれませんが、ライバルとのバトルもなく、安心して過ごせたかもしれません。
外来種による生態系への影響
外来種は、「遺伝的に非常に近縁のため交雑種が発生すること」「卵を産みつける二枚貝の競合(タナゴ類)」「肉食性の外来種が在来種を捕食すること」「遊泳能力差やエサの奪い合い」などの理由で生態系へ影響します。
これらが起きることで在来種が激減し、絶滅を誘発するのです。
8月に砂川で捕獲したオオクチバスの幼魚(撮影:額田善之)2024年の調査では、2019年には確認できなかったオオクチバス(ブラックバス)、ブルーギルなどの特定外来種を確認。
また、2026年8月の筆者のガサガサでもオオクチバスの幼魚と稚魚が確認され、かなり深刻な状況であることが示唆されています。
岡山の川のまわりの生きもの(撮影:額田善之、撮影場所:高島公民館)なお、岡山に限らず、タイリクバラタナゴなどのタナゴの外来種により貴重なスイゲンゼニタナゴやニッポンバラタナゴなどの数が激減しています。
問題なのは、過去ではなく、未来です。レジャーフィッシングのためにオオクチバスやブルーギル、タナゴ類などを勝手に他所から持ってきて放流するようなことは絶対にあってはなりません。
生物多様性を守り、在来種を未来でも見ることができるように我々全員が務めることが大切です。
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