サバと言えばアジ、イワシと並ぶ大衆魚ですが、サバのことって意外と知らないのではないでしょうか?
本日、3月8日はサバの日ということでサバにまつわる雑学を集めてみました!
そもそも「サバ」の由来って?
「サバ」は我々が生まれた時から存在する魚ですが、名前の由来について考えたことがある人は少ないかもしれませんね。サバの由来については諸説あるものの、歯が小さいことから小(さ)歯(ば)と名付けられた説が有力とされています。
日本でサバと呼ばれる魚はマサバとゴマサバの2種類。ゴマサバは体側にゴマのような模様があることからこのような名前が付きました。またマサバは断面が平らであることからヒラサバと呼ばれるのに対してゴマサバはマルサバと呼ばれています。
日本にサバは何種類いる?
マサバとゴマサバはサバ科サバ属の魚で、日本のサバ属はこの2種のみ。2024年3月現在、日本のサバ科は21種が記録されています。
サバ科は重要な食用魚を多く含んでおり、日本の食卓に欠かせないマグロやカツオ、サワラ、沖縄の大衆魚であるグルクマもサバ科に属する魚です。
また日本で流通するサバは前述の2種の他にノルウェーサバ(Scomber scombrus)が一般的です。このサバは名前の通りノルウェーをはじめ北大西洋に分布する魚で、またの名をタイセイヨウサバ。脂の乗りが非常に良いことが特徴で、日本では加工品の流通がメインに行われています。日本のサバとは模様も異なり、マサバ、ゴマサバと比較して、体の模様がはっきりしていることも特徴です。
サバを使った日本料理
サバは古くから食用として親しまれており、現代も日本各地にサバを使った料理が存在します。
「サバのへしこ」は福井県を代表する発酵食品です。へしこは言ってしまえば魚の糠漬けですが、ただ漬けるだけではなく長期間糠漬けにすることが特徴で、その期間は何と一年近くになるそうです。独特の風味と旨味がへしこの売りで、そのままはもちろんのことお茶漬けや炙りで食べられています。
「焼きサバそうめん」は滋賀県の名物で、甘辛に煮た焼いたサバとそうめんを組み合わせる斬新かつ豪快な郷土料理です。滋賀県内でも長浜地区に多く飲食店が存在し、県外からの来客も少なくありません。
サバを使った慣用表現
サバは我々の生活と密接な関係があり、食用だけではなく、ことわざや慣用表現にも登場します。
年齢や数をごまかすこと、特に現代では年齢を若く偽ることを「サバを読む」と言いますが、なぜサバ?と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
江戸時代、魚の取引は現代のような量り売りではなく数量によるやり取りが行われていました。特にサバは鮮度の低下が早く傷みやすい魚だったため、素早く取引する必要があったそうです。しかし、手早く取引をしていると数が合わないことも多々あり、いい加減に数を数えることを「サバを読む」というようになったと言われています。
サバが傷みやすいことに由来することわざは他にもあり、「サバの生き腐れ」は新鮮に見えても中身が腐っているから油断してはいけないという意味だそうです。
このようにサバという魚は我々の生活と密接に絡んでおり、今も昔も欠かせない魚であることが分かります。3月8日、サバの日を機にサバを食べてみてはいかがでしょうか。
(サカナト編集部)