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2050年の海は“プラスチックだらけ”に? 中高生から学べる『循環経済』入門書が発売

2050年には、海に漂うプラスチックごみの重さが魚を上回る──。

そんな予測を起点に、身近なペットボトルからサステナブルな取り組みの最新事例までを一冊にまとめた入門書『僕が使ったペットボトルはどこへ行く? 13歳からのサーキュラーエコノミー超入門』が、クロスメディア・パブリッシングから発売されました。

僕が使ったペットボトルはどこへ行く? 13歳からのサーキュラーエコノミー超入門(提供:クロスメディアグループ株式会社)

世代にかかわらず、プラスチックとどう付き合っていくかを考えるための解説書です。

ペットボトルからひもとく「プラスチック時代」のリアル

本書は、「2050年には海のプラスチックの重さが魚の重さを上回る」という予測や、一部のプラスチック製品は分解に数百年を要するという知見を出発点に、マイクロプラスチック汚染の実態や日本のごみ処理の現状をわかりやすく解説しています。

海・陸・空へと広がる汚染、リサイクル最前線の動き、世界各地のサステナブルな取り組みなど、資源が循環する社会の全体像を、イラストと解説の見開き構成で学べます。

僕が使ったペットボトルはどこへ行く? 13歳からのサーキュラーエコノミー超入門(提供:クロスメディアグループ株式会社)

世界では年間約4.6億トンのプラスチックが生産され、そのうち約3.53億トンが廃棄されています。そのうち、実際にリサイクルされるのは約9%にとどまり、約50%が埋め立て、約19%が焼却、約22%は不法投棄などにより河川や海へ流出している可能性があるとされています。

日本では「焼却大国」といわれるほどプラスチックごみの約70%が焼却され、「サーマルリサイクル」と呼ばれる独自の考え方の功罪も、本書では図を用いて丁寧に説明されています。

1日に触れるプラスチックは100点以上?

本書の特徴的なパートが、高校生「ダイスケくん」の1日を追いながら、朝起きてから夜寝るまでに触れるプラスチック製品を数えていくチャプターです。

ペットボトル、歯ブラシ、スマホケース、弁当容器、スポーツウエア、お菓子の袋など、見えない部分も含めると、1日に触れるプラスチックは100点以上にのぼり、そのうち約7割が半日も使われずに捨てられる「使い捨て」だという事実が浮かび上がります。

読者自身が「今日使ったプラスチック」を書き出して数えるミニワークも盛り込まれており、「気づくことが行動を変える第一歩」というメッセージを体験的に理解できる構成となっています。

僕が使ったペットボトルはどこへ行く? 13歳からのサーキュラーエコノミー超入門(提供:クロスメディアグループ株式会社)

プラスチックの歴史や素材の種類・特性など、基礎知識も整理されているため、環境やSDGsに関心がある中高生はもちろん、子どもと一緒に学びたい保護者や教育関係者にも使いやすい内容となっています。

世界の挑戦事例と、循環社会への3つのカギ

終章では、学校・街・企業など、世界各地で進むサステナブルな取り組みが多数紹介されています。

たとえば、イギリスの「Plastic Free Schools」では子どもたちが校内のプラスチック使用を調査し、ストロー5万本の削減を達成しており、オランダ・アムステルダム市は「Reuse, Unless(まず再利用、無理な場合だけ新品)」というルールで工事費を2~3割削減しつつ、二酸化炭素排出量を約40%減らすことに成功している事例に触れていきます。

僕が使ったペットボトルはどこへ行く? 13歳からのサーキュラーエコノミー超入門(提供:クロスメディアグループ株式会社)

企業の事例としては、アディダスとParley for the Oceansによる海洋プラスチックごみ由来のスニーカーや、パタゴニアによる廃棄漁網からの再生糸「NetPlus」など、まだ「挑戦の途中」にあるプロジェクトも紹介され、「不完全でも始める」ことの重要性が強調されています。

「正しく知ること」が循環社会へのスタート

著者である日本シーム株式会社CEOの木口達也さんは、循環社会の実現には「人の意識」「テクノロジー」「法制度」という3つの要素がそろうことが不可欠だとし、「正しく知ること」こそがスタートだと語っています。

地球環境が急速に変化している今、人類の営みを見つめなおすための第一歩として手に取ってみてはいかがでしょうか。

(サカナト編集部)

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サカナト編集部

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サカナに特化したメディア『サカナト』。本とWebで同時創刊。魚をはじめとした水生生物の多様な魅力を発信していきます。

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