ラウスブドウエビは、名前の通りまるでブドウのような色合いをしたエビです。
本種は、滅多に市場に出回らず、“幻のエビ”とも言われています。その希少性から、時には1匹3,000~4,000円で取り引きされることもある超高級エビです。
色合いも価格も、まるで宝石のようなエビ「ラウスブドウエビ」を実際に食べてみました。このエビはなぜ幻のエビと言われるのでしょうか。
ラウスブドウエビは深海性のエビ
ラウスブドウエビとは、北海道の羅臼町から千島列島の水深600mから800mの深海に生息するエビです。
長らく羅臼で漁獲されるブドウエビは、北海道から千葉県にかけて分布するPandalus coccinatus(ヒゴロモエビ)と考えられてきました。
しかし、後に羅臼のブドウエビはPandalus coccinatusではなく、Pandalus spinosiorであることが判明し、2015年には標準和名「ラウスブドウエビ」が提唱されました。
お店の方に許可をもらって撮影したラウスブドウエビ(提供:さかなおき)ヒゴロモエビ自体も漁獲量が少ない希少なエビとされていますが、ラウスブドウエビは羅臼町でしか獲れないエビとなると、“幻”の中でも特に“幻のエビ”と言えるでしょう。実際に、市場になかなか出回らないため、キロ数万円という値段で取り引きされることもあるそうです。
とても希少で幻と言われるラウスブドウエビですが、冷凍ものであればネット通販でも購入することが可能です。
しかし冷凍ものはどうしても味が落ちてしまうため、真のラウスブドウエビの味を堪能するためには、生のものを食べるのがおすすめです。
希少な理由は“地域”と“期間”
ラウスブドウエビは、北海道の羅臼町でしか水揚げされていません。これが幻のエビと言われる理由の一つです。
ラウスブドウエビが獲れる羅臼町(提供:さかなおき)限られた漁師しか獲ってはいけないという、厳しい漁獲制限のかかったエビでもあります。
また、資源保護の観点から漁の期間が決まっており、7月上旬から8、9月頃までしか漁が行われていません。漁期間中であっても突如休漁になることもあり、資源保護のために数年間禁漁となっていた時期もありました。
加えて、漁に出ても毎日水揚げされる訳ではないため、期間中ならいつでも見られる訳ではないようです。