海水魚水槽を立ち上げるための準備
5センチ以下の魚を2~3匹飼育する場合は30センチの水槽、それ以上入れるようであれば60センチ以上の水槽を用意しましょう。
サンゴ砂は景観上敷いてもいいですが、汚れが溜まりやすいので薄めか敷かないことをお勧めします。
海水を作る際は、塩素除去剤を入れ、水温を23~25度くらいに合わせてから人工海水を入れてよくかき混ぜ、ハイドロメーターで塩分濃度を測ってください。
水槽内に海水、ヒーター、フィルターの準備ができたら最初のうちは水槽が立ち上がる(落ち着く)まで1~2週間ほど待ってから生体を入れましょう。
ライブロックという海の微生物が棲みつく岩があるので、それを入れておくと立ち上がりも早く、生物の多様性による住環境が整います。
プロテインスキマーは生体を入れてから調整するようにしてください。
海水魚用の水槽が完成したら
ここまできたら海水魚水槽の出来上がりです。海水中の微量元素の補充や汚れの排出のために定期的に水換えをしてあげてください。
海水は蒸発します。水槽の横に適正塩分濃度の印をつけ、蒸発した分の水を補うために真水を塩素除去したものを入れてあげてください。そのまま放置するとどんどん塩分濃度が濃くなってしまいます。
ライトは約8時間点灯し消灯……といったペースで証明時間を管理することにより、魚のバイオリズムを作ることができます。
海水魚飼育において大切なこと
この記事を読んで「海水魚の飼育って意外とできそうかも!」と思っていただけたら嬉しいです。
始めてみてから、あれが欲しい、あの生き物を買いたい、そのためにどうしたらいいか? と考えて自分で調べて試行錯誤することがこの趣味の醍醐味です。その点で、本記事はあくまでも“きっかけ”となればと思っています。
飼育する上で大切なことは命ある生物を育てるということです。大切に飼育することで生き物の素晴らしさを知れたり癒しを得られたりします。飼えなくなったからといって海に放流したり、いたずらに扱ったりは絶対にやめてください。
同じ生きているもの同士、命の大切さをよく考慮し育ててあげることが1番大切なことです。
(サカナトライター:さかなのみかた)
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