神奈川県横浜市にある横浜・八景島シーパラダイスに3月7日、アメリカビーバーの新たな展示エリアがオープンします。
北米の河川に暮らすアメリカビーバーがダムや巣を築く水辺環境を再現し、木をかじる、枝を運ぶ、泳ぐといった本来の行動を間近で観察できるのが特徴です。
森の建築家・アメリカビーバー
アメリカビーバーは、北アメリカの河川などに生息するげっ歯類の一種で、カピバラに次いで大きな体をもつ水生哺乳類です。
2025年10月に仲間入りしたアメリカビーバーのオス(提供:株式会社 横浜八景島)頑丈なオレンジ色の前歯で丸ごと1本の木をかじることができ、水をせき止めてダムをつくり、その中に巣(ロッジ)を構える習性から「森の建築家」とも呼ばれています。
河川にダムを築くことで水質改善や湿地の創出、洪水の調整など周辺環境を変化させ、多くの生きものを育む存在としても注目されています。
一夫一妻制で家族仲が良いことも知られており、夫婦や家族で協力しながら暮らす姿でも知られています。
フォレストリウムで再現する「水辺と森のくらし」
今回新エリアが誕生するフォレストリウムは、2018年7月に新設された「水辺と森の自然環境」をテーマにした展示ゾーンで、水系環境とそこに暮らす生きものたちの日常を再現しているといいます。
アクアミュージアム4F LABO11 フォレストリウム 森のこみち(提供:株式会社 横浜八景島)ゾーン内の「森のこみち」では、陸上生物や水辺の生物、水鳥、淡水魚などを従来の柵やアクリル越しではなく、隔てるものを極力なくした空間で、自然に近い姿のまま観覧できるのが特徴です。
今回発表された「アメリカビーバー展示エリア」も、こうしたコンセプトのもと、ビーバーの生息地である水辺環境やロッジを再現。水系環境や生物多様性について考えるきっかけの場として位置づけられています。
3月7日オープンの「アメリカビーバー展示エリア」
新しいアメリカビーバー展示エリアは、水族館「アクアミュージアム」4階 LABO11 フォレストリウム内に新設されます。
アメリカビーバー展示エリア イメージ(提供:株式会社 横浜八景島)自然界の水辺を再現した空間で、前足を器用に使って木をかじる様子や、自分の体より大きな枝を運ぶ動き、木を組み合わせて寝床をつくる行動、水かきのついた後ろ足と平たい尾を使って泳ぐ姿など、アメリカビーバーの自然な行動が観察できる空間となる予定です。
新たな仲間「ヤマブキ」とペア展示
同館では、2025年10月からアメリカビーバーの展示を開始しており、フォレストリウム内「森のこみち」でオス1頭を公開してきました。
さらに今年1月からは、那須どうぶつ王国から迎え入れたメスのアメリカビーバー「ヤマブキ」の展示を開始。現在は2頭が同居しながら、一緒に歩いたり泳いだりする仲むつまじい姿を見せているとのことです。
今回新たに仲間入りしたアメリカビーバー「ヤマブキ」(提供:株式会社 横浜八景島)同施設では、コーポレートスローガン「生きものを通じて世界に笑顔と感動を」のもと、アメリカビーバーをはじめとする生きものの魅力発信に加え、水族館の役割の一つである「種の保存」にも計画的に取り組んでいくとしています。
詳しくは横浜・八景島シーパラダイスの公式ホームページで確認できます。
※2026年3月3日時点の情報です
(サカナト編集部)