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水槽の掃除役!<タニシ>飼育のうれしい誤算と意外と知らない面白い生態 

先日、筆者は水槽の掃除役としてペットショップでタニシを1匹購入しました。

数日間は水槽を動き回るタニシの姿を見て「健気だなぁ」なんて考えていましたが、ある日を境に平和な水槽の様子が一変してしまったのです。

「あれ?タニシがもう1匹いる?」

タニシを我が家に迎えてから数日たったある日、水槽をふと見ると異変に気付きました。

なんと、水槽の隅っこのほうに体長1センチほどの小さな稚貝が産まれていたのです。うちのタニシはメスだったんだなぁと呑気なことを考えていた筆者は、この後タニシの繁殖力に驚かされることになります。

毎日のように増えつづけるタニシ

それからというもの、毎日1~2匹ずつタニシの稚貝が生まれ続け、1ヶ月が過ぎるころには30匹程度の子どもタニシが産まれていました。

増えすぎたタニシを1つの水槽に入れ続けるわけにはいかなかったので、メダカの睡蓮鉢や他の水槽に移したり、知り合いなどに譲渡したりすることで事なきを得ました。

生まれたオスのタニシが成長した姿(提供:さご)

筆者が驚いたのは産まれたタニシの数もさることながら、出産期間の長さ。1匹目が産まれてから最後の1匹が産まれるまで3週間以上の期間があったのです。

「タニシってこんなに面白い生態をしていたのか!」と心躍りました。

タニシの面白い生態

今回のエピソードからも分かるように、タニシは卵ではなく稚貝を産みます。

具体的には、雄の精子を体内に取り入れた雌が、ある程度体内で稚貝を育ててから産み落とすという繫殖様式です。これを卵胎生と呼びます。

ジャンボタニシ(提供:PhotoAC)

田んぼや用水路でピンクの卵塊を見たことがある人は、「ジャンボタニシは卵を産むのでは」と思ったかもしれません。しかし、ジャンボタニシはスクミリンゴガイという巻貝であり、タニシとは異なるグループの生き物なのです。

身近な生き物で新しい発見を

タニシのような身近に感じていた生き物でも、意外と知らない生態を持っているということが知れて、筆者にとっても貴重な機会となりました。

身の回りには知ってると思っていても思いもよらないことがある──これからは、小さな疑問でも目を向けてみることにしたいと感じたのでした。

(サカナトライター:さご)

参考文献

マルタニシー広島大学デジタル博物館

貝類の生態と分類-東京大学

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さご

さご

バブルこうせんを撃ちたい

ただの魚が好きな人。奈良県在住。大学ではまったく魚に関係のない哲学を学んでいた。今までの人生経験を活かして記事を書いたり書かなかったりする。海無し県民でも魚への愛情は負けません。

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