岐阜県各務原市の「世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ」は7月12日まで、特別企画展「カニカーニバル」を開催しています。
身近な川や海だけでなく、森や洞窟、深海など多様な環境に暮らす約20種・約80点のカニの仲間を紹介し、その不思議な姿や生態を通じてカニの多様性と魅力に迫ります。
「赤い・横歩き」だけじゃない、カニの多様性を紹介
カニは十脚目に属する甲殻類の一群で、確認されている種は世界で7000種以上、日本国内だけでも1000種以上にのぼるとされています。
本企画展では、「赤い」「横歩き」「ぶくぶく泡をふく」といった一般的なイメージだけでは語り尽くせない、カニの幅広い世界を紹介。世界最重量とされるタスマニアキングクラブの標本を展示するほか、カニの繁殖に関する研究や生態をわかりやすく伝える動画も上映するなど多様なカニの魅力を発信します。
タスマニアキングクラブ(提供:PhotoAC)深海から身近な川まで 環境別にカニを楽しむ
展示は、生息する環境ごとにコーナーを構成。 深海コーナーでは、脚を広げると3メートル以上にもなる世界最大種・タカアシガニや、平たく長い脚が特徴のヒラアシクモガニなど、深海ならではの姿を持つカニを紹介します。
海のコーナーでは、大きなハサミ脚で貝を割って食べるトラフカラッパや、イソギンチャクをハサミで挟んで外敵から身を守るキンチャクガニなど、海がはぐくむユニークな種が登場します。
トラフカラッパ(提供:PhotoAC)また、陸と川のコーナーでは、森から川に運ばれた落ち葉や木を食べて暮らすアカガニやアカテガニ、秋になると繁殖のために川から海へ下るモクズガニなど、陸域と淡水域を結ぶカニの役割に触れます。
サワガニの最新研究も
さらに、身近な種として知られるサワガニについても、最新の研究トピックスを紹介します。
2025年に発表された研究では、日本のサワガニが遺伝的に5つの集団に分化していることが示されており、まだ解明されていない点が多い生き物であることが伝えられます。
カニ尽くしの限定メニューも提供
館内レストラン「アロワナガーデン」では、企画展と連動したカニ料理が登場。蟹爪甲羅グラタン(850円)とソフトシェル唐揚げ(980円)の2品が提供され、展示とあわせて“見て・学んで・味わう”カニ体験を楽しめます。
不思議なカニの世界を楽しもう
アクア・トト ぎふは、今回の企画展を通じて、身近でありながら意外と知られていないカニの世界に目を向けるきっかけにしたいとしています。
なお、展示については、生き物の体調などにより内容が変更もしくは中止となる場合があるので、注意が必要です。
本企画展について、詳しくはアクア・トト ぎふの公式ホームページに掲載されています。
※2026年4月26日時点の情報です
(サカナト編集部)