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目が離せない色彩の迫力を持つ熱帯魚<オスカー> 体色の種類&飼育の魅力とは?

アクアショップで思わず目を奪われてしまった魚がいます。

それがオスカーです。

大きなからだ、黒と赤が絡み合う独特の模様、ゆったりと水槽を泳ぐその雄大さ──その姿に、圧倒的な存在感を覚えました。

古くからアクアリストに愛され続けてきた、熱帯魚界の実力派の魚。そんなオスカーの魅力はどこにあるのでしょうか。

オスカーはどこにいる? アマゾンでの生態と食性

オスカーの故郷は南米アマゾン川の中・下流域。ブラジル、ペルーなど、広大な熱帯雨林を流れる川に暮らす中・大型シクリッドの仲間です。

流れの緩やかな場所を好んで生息しています。

オスカー(提供:PhotoAC)

沈んだ木の枝の陰に身を潜め、じっと獲物を待つ──あのゆったりとした泳ぎは、野生での生き方がそのまま出ているのかもしれません。

肉食性ですが食べるものは幅広く、小魚や昆虫のほか、クリル(乾燥オキアミ)や錦鯉用の人工飼料も口にし、成長の早い魚として古くから知られています。

<オスカーの体色>種類ごとの違いと個体差

筆者が初めてオスカーを見たとき、「魚とは思えない色だ」と思いました。

黒を基調に、赤やオレンジが不規則に広がる模様は、派手すぎず、でも地味でもない。主張しすぎない、それでも確かに格好いい。

実はオスカーの体色は、品種によってかなり違います。

赤と黒のコントラストがはっきり出るタイガーオスカーやレッドオスカーは、改良品種の代表格。一方、原種に近いワイルド個体は、派手さよりも野性味のある渋い色合いが特徴です。

さらに面白いのは、同じ品種でも個体ごとに模様が異なること。まったく同じ柄のオスカーは、存在しないと言っても過言ではありません。

コレクション性が高い魚と言われる理由がここにあります。

性格は意外にも温和? オスカーの“飼育ポイント”

アクアリウムショップで大きな水槽の前に立ったとき、なぜか足が止まりました。

水槽の真ん中あたりをゆったりと泳ぐ、雄大なオスカー。 引き寄せられるように見てしまったのは、やはりあの体色でした。

ただ、オスカーを語るとき、見た目と同じくらい外せないのが「性質」です。

オスカー(提供:PhotoAC)

圧倒的な体色のバランス、周囲を注意深く見渡すギョロギョロした目。その迫力にさぞかし警戒心の強い、凶暴な魚なのかなと思わされます。

しかし、その性質は意外に温和であり、飼育するうちに餌をくれる人を識別するようになるとも言われています。

ペアでお世話ができれば繁殖も望めるというのです。 その話を聞いた時、見た目と性質のギャップに思わず愛しさを感じたことを記憶しています。

90cm以上の水槽が推奨

飼育で意識したいのは、水槽のサイズ。 最大で30cm前後に成長するため、終生飼育には90cm以上の水槽が推奨されます。

あの堂々とした泳ぎ、雄大さを引き出すには十分なスペースが何より大切です。

90cm水槽に底砂を薄く敷き、平たい石を産卵床として入れると、その表面に500〜1000個の卵を生むことが知られています。

アクアリストの憧れ「オスカー」

熱帯魚を飼い始めると、いつかは中・大型魚を飼育してみたい、アクアリストなら一度はそんな感覚を覚えるのではないでしょうか。そのとき候補に挙がる魚のひとつが、オスカーです。

黒と赤が絡み合うあの体色は品種改良によって生まれたものもありますが、その原点はアマゾンの水の中にあります。

濁った水、沈んだ流木、光の差し込む川底──そんな環境の中で磨かれてきた色が、あなたの水槽を彩らせてくれるでしょう。

派手すぎない。でも、確かに目を引く圧倒的な色彩美。ショップの水槽の前で足が止まるのは、きっとそのせいです。

理屈じゃなく、目が止まる。オスカーの魅力は、そこに尽きるのかもしれません。

(サカナトライター:そい太)

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