図鑑『カエルとオタマジャクシハンドブック』(文一総合出版)の刊行を記念したトークイベント「ケロケロ!カエルBOOKS」が6月28日、東京都新宿区にあるサカナに特化した小さな本屋<SAKANA BOOKS>で開催されます。
同書の著者3人が登壇し、カエルやオタマジャクシの研究、生態観察、写真撮影などをテーマに講演を行うほか、書籍に関連した展示企画も実施されます。
カエルBOOKS(提供:SAKANA BOOKS)カエルが好きな人はもちろん、両生類が好きな人、研究者の話を聞きたい人など生き物への関心がある人であれば誰でも楽しめる内容で、これから迎える夏休みの自由研究の参考にしたい親子・ファミリーや進路を検討中の高校生らにとっても貴重な機会になりそうです。
カエル研究の最前線を紹介
『カエルとオタマジャクシハンドブック』は、2026年4月に発売された自然観察向けの図鑑。日本に生息する全54種のカエルを収録し、生態や分布、識別のポイントに加え、幼生であるオタマジャクシの特徴や鳴き声の情報なども掲載しています。
同書の著者の中から、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター和歌山研究林の研究員である野田叡寛氏、東京農工大学農学研究院の特任助教である木村楓氏、琉球大学熱帯生物圏研究センターの特別研究員である福山亮部氏の3名が登壇し、それぞれの研究テーマやフィールドワークの成果について語ります。
オタマジャクシの生存戦略からカエルの鳴き声・写真撮影まで
野田氏は、オタマジャクシが捕食者の存在など周囲の環境に応じて姿や色を変化させる現象について解説予定。生物学で“表現型の可塑性”と呼ばれる現象をテーマに、オタマジャクシの生存戦略を紹介します。
(提供:野田叡寛さん)また、木村氏は、カエルの鳴き声を活用した調査手法について講演。近年活用が進む音響モニタリングやAI技術を用いた生物調査など、研究現場の最新動向にも触れる予定です。
(提供:木村楓さん)福山氏のトークは、カエルの生態写真撮影がテーマ。野外での撮影方法や観察時の工夫に加え、図鑑掲載写真の制作過程についても紹介される予定です。
(提供:福山亮部さん)各講演終了後には、登壇者3人によるクロストークも実施。研究活動やフィールドワークのエピソードに加え、図鑑制作の舞台裏についても語られる見込みです。
イベント後には、対面登壇する木村氏によるサイン会も予定されており、直接質問することもできます。
写真・パネル展示&関連書籍の特設コーナーも
会場では、『カエルとオタマジャクシハンドブック』のパネル展示も実施。図鑑に掲載されたカエルの写真や解説パネルのほか、店内ではパネルに登場するカエルの鳴き声が流れます。
また、カエルや両生類をテーマにした関連書籍を集めた特設コーナーも設置されます。
『カエルとオタマジャクシハンドブック』(提供:SAKANA BOOKS)SAKANA BOOKSのオンラインストアで事前チケットが販売されているほか、当日参加も可能。イベント限定のオリジナルグッズ付きチケットも用意されており、特典として図鑑が収納できるサイズのオリジナルポーチを手に入れることができます。
特典イメージ(提供:SAKANA BOOKS/ヤエヤマアオガエル写真提供:福山亮部さん)カエルの最新知見と魅力を知る
近年、両生類は環境変化の影響を受けやすい生物として研究者の注目を集めています。
今回のイベントは、研究者による最新の知見や自然観察の魅力を紹介するとともに、カエルを通じて生物多様性や自然環境への理解を深める機会となりそうです。
イベントの詳細はSAKANA BOOKSのnoteやXアカウント、Instagramアカウントなどで見ることができます。
※2026年6月18日時点の情報です
(サカナト編集部)