サカナの世界を“書”で描き出す書家・前田鎌利氏とのコラボレーション展示「毛筆のすいぞくかん」が、北海道札幌市にある都市型水族館AOAO SAPPOROで開催中です。
本企画は、人気エリア「LIBRARY AQUARIUM」を舞台に、魚たちの姿や動きを毛筆と音・映像で表現することで、水槽越しの観察とは異なる切り口から“生命のワンダー”を体感できる内容だといいます。
オノマトペと書を組み合わせた展示や筆致の音を可視化・可聴化するアート作品「GRANICA」、札幌で行われた人流データと連動するパフォーマンス作品など、会期中に多彩なプログラムが展開されます。
サカナを“書で描く”「毛筆のすいぞくかん」概要
AOAO SAPPOROは4月3日、世界で活躍する書家でアーティストの前田鎌利氏とのコラボレーション展示「毛筆のすいぞくかん」を開始しました。
会場は、「LIBRARY AQUARIUM 観察と発見の部屋」を中心に展開。来館者は館内を巡りながら、サカナの世界が毛筆の線と墨の濃淡によって立ち上がる様子を楽しむことができるといいます。
LIBRARY AQUARIUM(提供:株式会社青々)3月25日に開始した企画展「鰭展2026 〜ヒレがあればなんでもできる〜」と連動した、“ヒレ”をテーマにした作品群の展示も実施。また、5月には前田氏によるライブパフォーマンスや体験プログラムの開催も予定されており、詳細は後日あらためて発表される予定です。
オノマトペ・音・データが交差する3つの展示
「毛筆のすいぞくかん」では、3種類のコラボレーション展示が用意されています。
オノマトペ×生物×書
オノマトペによる独自分類を起点に、そのイメージから着想した漢字一文字を前田氏が揮毫した作品を展示。6種類のオノマトペそれぞれに対応した書が並び、生物の形や動きを言葉と筆致の両面から味わえる構成になっています。
映像・音響作品「GRANICA」ほか
前田氏のアート作品「GRANICA」を含む計9種類の映像・音響展示が登場します。
「GRANICA」は、筆運びや墨をするわずかな音をマイクで拾い上げ、その軌跡を音として体感できるよう変容させるパフォーマンスで、書のプロセスそのものを鑑賞対象とする点が特徴です。
人流データと連動したアートパフォーマンス作品
2025年秋に札幌で開催された「NoMaps2025」で、札幌市の地下歩行空間を舞台に実施した世界初の人流データとのコラボレーションによるアートパフォーマンス作品も期間限定で展示されます。
都市空間を行き交う人々の動きをデータとして取り込み、書と融合させた作品を水族館の文脈で再提示することで、街と海、アートとサイエンスをつなぐ試みとなっています。
水族館で新たな文化体験を
都市型水族館から発信されるアートとサイエンスのコラボレーションを、現地で体感してみてはいかがでしょうか。
「毛筆のすいぞくかん」について、詳しくはAOAO SAPPOROの公式ホームページに掲載されています。
※2026年4月18日時点の情報です
(サカナト編集部)