公益財団法人知床自然アカデミーは、世界自然遺産・知床の海洋生態系や地域産業の持続可能性について学ぶ教育プログラム「知床ネイチャーキャンパス2026」の受講生募集を開始しました。
全国の学生や社会人を対象に、オンライン講義と北海道・知床での現地実習を組み合わせた6日間のプログラムを通じて、自然環境の保全と地域社会の発展を両立させる海洋マネジメントについて学ぶ機会を提供します。
知床が直面する「保全と利用」の課題を学ぶ
北海道東部に位置する知床地域は、北半球における流氷の南限域として知られています。流氷がもたらす豊かな海洋生産力は、多様な生物を育むだけでなく、漁業や観光業など地域経済を支える重要な基盤です。
一方で、近年は海洋環境の変化や水産資源管理の高度化、自然保護と観光利用の調整など、さまざまな課題への対応が求められています。
知床ネイチャーキャンパスは、こうした課題をテーマに、海洋生態系の理解から地域産業の現状、持続可能な利用のあり方までを総合的に学ぶことを目的としたプログラムです。
講義と知床での現地実習
プログラムはオンライン講義と現地実習で構成されています。
オンライン講義では、大学研究者や行政担当者、専門機関の実務者など11人の講師が登壇し、生態系理論や海鳥・海獣の生態、エコツーリズム、持続可能な漁業などについて解説します。
現地実習は北海道の羅臼町と斜里町を中心に実施。羅臼エリアでは船舶による洋上観察を行い、クジラや海鳥、漁場環境などを観察するほか、漁港や関連施設の見学も予定されています。
開催 イメージ(提供:公益財団法人知床自然アカデミー)また、斜里・ウトロエリアではサケ定置網漁の水揚げ見学や河川でのサケの遡上観察、岩礁帯の生物観察などが行われる予定。講義だけでは得られない現場の知見を学べる内容となっています。
海域管理の将来像を考えるワークショップも実施
現地実習期間中には、「知床の海域管理の今後」をテーマとしたワークショップも開催されます。
参加者はチームごとに課題分析を行い、保全と利用の両立に向けた提言をまとめ、最終日には成果発表会を実施予定。講師や地域関係者との意見交換を通じて、知床の海洋環境や地域社会の将来について多角的に考察します。
開催 イメージ(提供:公益財団法人知床自然アカデミー)オンライン講義は8月22日から23日にかけて実施され、現地実習・ワークショップは9月15日から18日までの3泊4日の日程で開催されます。
対象は高校生、大学生、大学院生、専門学校生のほか、環境保全や地域振興に関わる実務者、行政職員、観光・漁業関係者などで、専門分野は問わず。
定員はオンライン講義のみが44人、オンライン講義と現地実習を含むコースが26人。現地実習への参加にはオンライン講義の受講が必要となります。
本イベントに参加するには、専用フォームからの申し込みが必要です。詳しくは、公益財団法人 知床自然アカデミーの公式ホームページに掲載されています。
※2026年6月30日時点の情報です
(サカナト編集部)