宮城県気仙沼市で、地域の魚料理とコーヒーを組み合わせた新たな商品が開発されました。
廃漁網のアップサイクルに取り組むamu株式会社とUCCグループが、気仙沼の漁師と協力して「気仙沼港 大漁祈願船出ブレンド」を開発し、9月17日から販売を開始しています。
コーヒーは、気仙沼の名物であるメカジキや「もうかの星(サメの心臓)」などの魚料理とのペアリングを想定した味わいが設計されています。
気仙沼の漁師と試飲を重ねて味わいを開発
開発にあたっては、UCCグループの専門教育機関「UCCコーヒーアカデミー」の村田果穂講師が気仙沼を訪問。地元の漁師を対象にコーヒー教室や試飲会を行い、漁師自身が好みのブレンドを選定しました。
さらに、メカジキやもうかの星といった地元の魚料理とコーヒーを実際に合わせ、味覚設計を進めたといいます。
試飲会イメージ(提供:amu株式会社)完成した「気仙沼港 大漁祈願船出ブレンド」は、しっかりとしたコクを持ちながら、酸味と苦味のバランスを整えた味わい。魚料理の旨みを引き立てることを意識したブレンドです。
気仙沼の伝統文化「出船おくり」をモチーフに
パッケージには、気仙沼の伝統文化である「出船おくり」をモチーフにしたグラフィックが採用されています。
出船おくり(提供:株式会社amu)出船おくりは、航海の安全と大漁を願い、家族や友人らが色鮮やかなテープや福来旗(大漁旗)で漁船を見送る文化です。
廃漁網をトートバッグにアップサイクル
今回のコーヒーセットには、amuが廃漁網から開発した再生素材「amuca(アムカ)」を使ったトートバッグを付属。使用されている漁網は、気仙沼でサメやメカジキを獲っていた大目流し漁で使われていたものです。
使用済漁網(提供:株式会社amu)漁網は使用後に塩分や汚れが付着していることなどから分別が必要になる場合があり、処分やリサイクルが難しい資材の一つ。amuでは、こうした廃漁網を買い取り、再生素材として製品化することで、漁業者の廃棄コスト削減と資源循環につなげています。
デザインは“出船おくりの情景”と“室根おろし”
トートバッグのデザインは、「DEFUNEOKURI」と「MURONEOROSHI」の2種類です。
トートバッグ イメージ(提供:株式会社amu)「DEFUNEOKURI」は出船おくりの情景を、「MURONEOROSHI」は冬の室根山から吹く冷たい風「室根おろし」と、気仙沼のフカヒレ文化をモチーフにしています。
商品は、UCC公式オンラインストアで販売中。ワンドリップコーヒーのセットは税込1,000円、さらにトートバッグ1点が付いた「海を旅するコーヒーセット」は税込6,600円です。
※2026年9月30日現在の情報です
(サカナト編集部)