よく知られた外来生物であるアメリカザリガニ。本種は普通「赤色」をしています。しかし、稀に赤色ではない色の個体が見つかります。
8月下旬、岡山県岡山市にある「人と科学の未来館サイピア」を訪れると、青色や白色の個体など珍しい色をしているザリガニと、赤色のザリガニを観察できました。
青色・白色をしているアメリカザリガニが見つかる理由、そして、色が変化する理由はどこにあるのでしょうか。
青いザリガニは「カロテン不足」
通常、アメリカザリガニは赤色~赤褐色をしています。しかし、稀に青い個体や白い個体が見つかることがあります。
アメリカザリガニは成長初期では体色が薄く、はっきりとした赤色ではありません。しかし、カロテンを含む水草などを食べることで、体内でカロテンがアスタキサンチンに変換・蓄積されて赤色になります。
つまり、カロテンを含まないエサを好んで食べる個体や、カロテンをあまり含まないエサしかない環境下で育った場合は、赤くならず青色になる可能性が高いと考えられます。
以前にも発見された青い個体
青いアメリカザリガニは、出前講座などを行う「岡山@生き物係」の柏雄介代表が発見した珍しい個体です。なお、岡山では以前にも青いアメリカザリガニが発見されていました。
以前と同じ用水路で発見された青いアメリカザリガニ(撮影:額田善之/撮影場所:人と科学の未来館サイピア)今回見つかった青いアメリカザリガニは以前発見された場所の近くで発見されたことから、カロテン類をあまり含まないエサが多い場所だと推測されます。
もしくは、肉食性が強い個体で、水草類をあまり食べなかったのかもしれません。
青いアメリカザリガニ(撮影:額田善之/撮影場所:人と科学の未来館サイピア)飼育下でも、赤い個体にカロテンを含まないエサを与え続けると、脱皮のたびに体色が薄くなっていくそうです。
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