ミノカサゴの仲間のうち、小さいものは痩せやすい
アクアリウムで飼育されるカサゴの仲間で一番よく知られているのは、先述したミノカサゴの類です。しかし、この仲間の、とくに10センチもないような小さい個体の飼育は難しいように思います。
うまく飼えているように思っていても、ある日突然死んでしまった、なんていうことは時々聞く話です。
キリンミノの幼魚。小さいのはかわいいが、飼育は難しい(提供:椎名まさと)そしてその場合、背中に肉がついておらず、体がぺらぺらな状態であることが多いように思われます。
この仲間の飼育に初めてチャレンジ、というのであれば、ある程度大きい個体のほうがよいでしょう。
鰭棘に毒があるので注意
カサゴの仲間はその多くの種で鰭棘に毒をもっています。
ミノカサゴの仲間を含むフサカサゴ科魚類であれば、背鰭、腹鰭、臀鰭の棘に毒があります。とくに背鰭は胸鰭(無毒)とあわせて非常に長く伸びる種も多いです。
こうした種が入っている水槽にうっかり手を入れると、棘に触れてしまうおそれがあります。
ハナミノカサゴの鰭。赤色が棘に毒がある鰭、青は無毒の鰭(提供:椎名まさと)またミノカサゴなどは意外と賢く、うまく飼っていると飼育者が水槽の近くに近づくだけで寄ってきたりします。
かわいいですが、うっかり背鰭に触れてしまえば激痛が走ることになりますので、餌を与えるときや、水槽壁面・ガラス面のコケ掃除などには細心の注意が必要です。
ミノカサゴなどは大きく育つ
ミノカサゴやハナミノカサゴなどは大きくなると全長40センチほどにまでなり、一般的な水槽サイズである60センチ水槽ではどうしても、これらの種にとっては狭くなってしまうことがあります。
釣りあげられたミノカサゴの成魚(提供:椎名まさと)水槽で飼育された個体はそれほどにはならないのですが、ミノカサゴやハナミノカサゴ、キミオコゼといった種はキリンミノなどと比べるとよく遊泳するタイプであり、できるだけ遊泳するためのスペースを作ってあげたいものです。
大型水槽で飼育すると、水量が多く水質が安定しやすくなります。
意外ときれいな水を要求する?
そして、意外とこの仲間はきれいな水を要求するのではないかと筆者は思っています。
水かえを長いことさぼって海水が若干黄ばんでいるような飼育環境下においては、あまり餌を食べてくれなかったと思います。
小さな外掛け水槽での飼育。水質悪化しやすく飼いにくい(提供:椎名まさと)本種に限らず、肉食性の魚は生き餌を与えたり、魚の切り身などを与えるのですが、これらにより、一般的な配合飼料を食べるクマノミやスズメダイ、ハゼの仲間などと比べると水が汚れやすいので、しっかり水かえをしてあげたいところです。