テッポウウオは認知能力の高さでも知られる
2018年11月、学術誌『Animal Befavior』でテッポウウオの認知能力に関する研究結果が発表されました。
当研究では、餌を使って、特定の人間の顔にテッポウウオが水を噴射できるように調教しました。研究の結果、訓練されたテッポウウオは、立体的に描かれた人物の顔を別の人物の顔と識別できることがわかりました。また、その特定の人物の顔の角度を正面から横顔まで回転させても認識できたそう。
これにより、魚は短時間しかものを記憶できない、基本的な行動をこなせる程度の知能しかないと考えられてきたことが覆されました。魚は私たちのような大きな脳をもつ動物と同様のやり方で課題を解決しているのか、それともより単純なやり方で課題をこなしているのかが重要だといいます。
(【動画】テッポウウオ、人間の顔を見分けて狙撃-ナショナルジオグラフィック日本版)
テッポウウオから魚の多様性を学ぶ
この記事では、水面上に向かって水鉄砲を撃つだけでなく、ジャンプしたり、砂底に向かって水を噴射したりと、テッポウウオが行う狩りの方法を紹介しました。
さらに、テッポウウオは驚くべきほどの認知能力の高さも持ち合わせています。テッポウウオを通してサカナの多様性や魅力について再確認することができたのではないでしょうか。
(サカナト編集部)
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