人の顔にそっくりの模様をもつヒトヅラハリセンボンという魚を知っていますか?
この記事では、そのユニークな見た目から観賞魚として注目されているヒトヅラハリセンボンの生態や、ハリセンボンとの違い・見分け方などについて解説します。
その名の通り「人の顔のような斑点」が特徴
ヒトヅラハリセンボンは、ハリセンボン科に属する海水魚の一種。主にインド洋と太平洋の熱帯・亜熱帯地域の浅い沿岸部に生息しています。
夜行性であるため、夜になると活発に行動しますが、日中はサンゴ礁や岩礁域など海藻の多い場所に身を潜めています。
また、硬い殻を持つ餌を噛み砕く強力な顎と丈夫な歯をもつことも、ハリセンボン科の魚の特徴の一つ。肉食性で、主に甲殻類や貝類、小魚などを食べています。
ヒトヅラハリセンボンの最大の特徴は、その体表に浮かび上がる黒や暗色の大きな斑点模様。ヒトヅラハリセンボンという個性的な名前は、背中側の斑点が人の顔そっくりの独特な模様になっていることに由来しています。
ヒトヅラハリセンボンとハリセンボンの違い・見分け方は?
同じように丸みをおびた楕円形の体をもつヒトヅラハリセンボンとハリセンボン。しかしよく見ると、それぞれ異なる特徴をもっています。
ここでは、ヒトヅラハリセンボンとハリセンボンの違いや見分け方について紹介します。
斑点模様の大きさや色合い
ヒトヅラハリセンボンとハリセンボンを見分ける際は、まずその斑点模様に注目しましょう。
ヒトヅラハリセンボンのもつ模様は、他のハリセンボンに比べると圧倒的に黒の範囲が広いです。また、斑点の周りにくっきりとした白い縁どりがあります。
体長の違い
また、体の大きさの違いにも注目しましょう。
ヒトヅラハリセンボンはハリセンボン科の中でも大型になる種です。危険に遭遇した時に体を膨らませた際は、なんと全長50~60センチに達するのだそう。
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