愛媛県の山あいに本格的な水族館があることをご存じでしょうか。
その名も「おさかな館」! そのまんまのネーミングで素晴らしいと思いませんか?
おさかな館のある場所は愛媛県北宇和郡松野町というところで、高知県にほど近い場所となります。
おさかな館は小さいけど、色々な工夫があって来場者を飽きさせない水族館として人気です。基本的には淡水魚の水族館になります。
今回の記事では、珍しい魚である「アカメ」などおさかな館ならではの展示を紹介します。愛媛旅行の際にはぜひ参考にしてください。
愛媛の水族館「おさかな館」とは
おさかな館は愛媛県北宇和郡松野町にある淡水魚専門の水族館。小さいけれど、愛媛県で唯一の本格的な水族館です。
日本最後の清流と言われる「四万十川」に生息する淡水魚をメインとし、その他の地域や国に生息する淡水魚も展示されています。
また、コツメカワウソやペンギンなどの小動物たちも飼育されており、子どもからお年寄りまで楽しめる水族館です。
おさかな館ではどんな魚を展示している?
おさかな館では主に四万十川に棲む魚が展示されています。中でも、目玉の魚としては「アカメ」「ピラルクー」が挙げられるでしょう。
「アカメ」は河口付近に棲む幻の怪魚です。「ピラルクー」はご存知の方も多いかもしれませんが、アマゾン川に生息する世界最大の淡水魚となります。
また、近くの川で獲れたアマゴなど色々な種類の魚が飼育されており、川にもたくさんの種類の魚がいることを知ることできます。
最近は海の魚も展示しており、ハリセンボンは特に人気です。このハリセンボンは人間を認識して、顔を向けてくれたり泳いでくれたりと、人が好きみたいですよ。コバンザメも飼育されており、手から餌を食べるくらい人に慣れてきたらしいです。
魚以外の生きものも充実 立ち上がるワニ“だいごろう”が人気者
魚以外の珍しい動物では、立ち上がる「ワニ」がいます。南アメリカ北東部に生息する体長1.3mほどのコビトカイマン(別名:キュビエムカシカイマン)という種類のワニで、名前は“だいごろう”。だいごろうは水をかけると立ち上がるという珍しい特技を持ち、イベントタイムの人気者になっています。
さらには、可愛いコツメカワウソ、フンボルトペンギン、カメ類(アルビノの白いすっぽん、リクガメ)、カエル類、植物なども展示しています。魚だけではないところに目新しさがある水族館ですね。
四万十川に棲む幻の怪魚「アカメ」について
さて、みなさんは「アカメ」という魚をご存じでしょうか? 光がアカメの目に反射して赤色に光ることから、その名前がつきました。
アカメ(Lates japonicus)は、日本の太平洋沿岸だけに分布する全長1メートルを越える大型の肉食魚で、日本の固有種です。
現在は、主に高知県と宮崎県に生息しており、その他の地域では近年確認されておらず、環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類、IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いものとして指定されています(環境省レッドリスト2020の公表についてー環境省)。
アカメは、イトウやビワコオオナマズと並び日本三大怪魚とされているそうです(一生に一度は釣りたい「日本三大怪魚」を駿河湾で捕獲…漁師「50年漁をしているが初めて見た」ー読売新聞オンライン)。
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