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カブトガニの秘密

カブトガニの家悦章成分が使用されている検査薬(撮影場所:カブトガニ博物館)

「カブトガニの血は青い」と言われていますが、実は乳白色です。取り出したあと、酸素に触れることで酸化して青くなります。これは、節足動物の一部やイカやタコなどの酸素運搬はヘモシアニンという銅を含むタンパク質が担っているからです。ちなみにヒトでは鉄を含むヘモグロビンが酸素運搬を担うため、血は赤色になります。

カブトガニの血液成分は菌の成分と反応して固まる性質があるため、病原菌に侵されているかを診断する検査薬などに使われています。筆者も食品会社で働いていたころ、よく使っていました。

カブトガニが多く生息するアメリカでは年間数十万匹も捕獲され、血液を抜かれたあと海に戻されますが、かなり高い確率で死んでしまうそうです。

アメリカでも他の地域と同様に生息数が減少していることが分かっています。このままでは、医療関連での検査ができなくなる恐れがあり、化学合成で代替品を開発することが必須です。

アメリカでも研究開発が進んでいますが、未だに全ての要求を満たす物質は見つかっていません。カブトガニの絶滅を防ぐためにも、なんとしても開発が成功することを祈ります。

カブトガニを守る活動

岡山県笠岡市や愛媛県、福岡県などでカブトガニの保全活動が行われています。

カブトガニ(撮影場所:カブトガニ博物館)

川岸や河口、干潟の清掃や、人工繁殖させた幼生の放流などにより、少しでも生残数が増えるようにボランティアの方々が尽力されています。

「ゴミのポイ捨てをしない!」など自分たちにもできることもあるので、みなさんもご留意ください。

カブトガニのことならカブトガニ博物館

カブトガニ博物館(撮影:額田善之

カブトガニのことなら、世界唯一のカブトガニ専門の「カブトガニ博物館」に行けば何でも分かります。

カブトガニが誕生した約5億年前に存在した恐竜の化石や像が博物館内外に展示されているので、カブトガニは生きた化石であることを実感できますよ。

興味がある人はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

笠岡に行ったら「かぶとがに饅頭」を食べよう!

かぶとがに饅頭(撮影:額田善之)

笠岡名物「かぶとがに饅頭」は、老舗の和菓子屋である玉利軒が作っている緑茶あんが入ったカブトガニの形をしたまんじゅうで、優しい甘さと皮のほろ苦さがとてもマッチしていて、おすすめです。

色々な大きさがあり、SNSでも人気を博します。笠岡に来たら是非一度購入してみてくださいね。

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額田善之

額田善之

人生を楽しもう!

愛媛大学理学部生物学科卒で岡山淡水魚研究会所属の魚大好きライターです。オートバイで旅をして産地の珍しい魚を食べるのが趣味で、子どもと水族館巡りや釣りをして楽しんでいます。水生生物だけでなく、旅行や納豆の記事も執筆しております。よろしくお願いいたします。

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