瀬戸内の魚介を使った無添加冷凍離乳食・幼児食ブランド「mom’s(マムズ)」を手がける合同会社Delightsは4月25日、瀬戸内産の魚を主役にした冷凍幼児食シリーズ「せとと」を発売開始しました。
同社は、伊吹島産のいりこや未利用魚を活用しながら、子どもの“魚離れ解消”と“郷土の食文化継承”を目指しているといいます。
移住から4年を経て立ち上がった新ブランド
「mom’s」は累計4000名以上の利用者を持つ無添加冷凍離乳食ブランド。利用者からは「良質な魚メニューを増やしてほしい」という要望が最も多く寄せられていたそう。
同社代表のたがみまき氏は、より高い栄養価と鮮度を持つ食材を求めて、2022年に製造拠点を東京から高松へ移転。以来4年間、瀬戸内の生産者と関係性を深めながら、地元の海の恵みを子ども向けの食事に生かした新ブランド「せとと」の立ち上げへとつなげました。
「せとと」は、瀬戸内の魚を幼児でも食べやすい形に加工し、家庭では再現しにくいメニューを提供。伊吹島産のいりこや、規格外魚・害魚として扱われがちな魚を積極的に使うなど、地域資源を無駄なく生かす設計が特徴です。
伊吹島産いりこと未利用魚、郷土の味に込めた3つのこだわり
「せとと」の主なこだわりは3点あるといいます。
その1つが、伊吹島産いりこを“丸ごと食べる”体験です。
釜揚げイリコのカレーフリット(提供:合同会社Delights)いりこになれなかった脂の乗ったイワシを釜揚げにし、独自加工によって小さな子どもでも丸ごと食べられるカルシウム豊富なメニューに仕立てたそう。讃岐の食文化を次世代に伝えることも考えています。
また、ノリやカキを食べてしまうため害魚とされるクロダイや、傷などで市場に出にくい規格外魚を有効活用し、地元の水産加工会社・株式会社ホリなどと連携して地域産業の活性化と資源循環を実現したといいます。
スズキのクリームコロッケ(提供:合同会社Delights)郷土料理を幼児向けにリデザイン
さらには、香川の「白味噌つみれ汁」など、地域ならではの味付けを子ども向けにアレンジし、ハモなど大人も一緒に楽しめる魚を使った「家族で同じものを囲める食卓」を提案します。
ハモのさぬきつみれ汁(提供:合同会社Delights)ラインナップには、「クロダイのサクサク唐揚げ」「サワラのふんわり甘酒焼き」「スズキのクリームコロッケ」「釜揚げイリコのカレーフリット」「ハモのさぬきつみれ汁」など、魚のおいしさを生かしたメニューがそろいます。
全国の子どもたちの「魚の入り口」に
Delightsは2025年11月、子ども向け魚食推進イベント「さかな文化祭2025」に参加し、「いりこのフリット」を先行販売したところ即完売するほど好評を集めたといいます。
同社は今後、全国の子どもたちが魚を好きになる“はじめの一歩”を、「せとと」を通して届けていく方針です。
「せとと」は1袋880円(税込)で、4月25日より公式サイトなどで販売しています。
(サカナト編集部)