淡水魚・イワナを起点に、人と自然との関係性をテーマにしたドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』のBlu-ray・DVD化が決まりました。
2024年4月に全国の劇場で公開された同作品は、美しい源流域の映像と音楽を通じて、生態系の変化や生物多様性の課題を描いたサイエンスドキュメンタリーとして注目を集めました。
7月1日からFoxfireの特設サイトで先行予約が始まり、一般販売は8月5日から開始する予定です。
『ミルクの中のイワナ』DVD(提供:株式会社weroll)イワナを通して環境と社会の未来を描く
作品の中心となるのは、源流域に生息するイワナ。
イワナは「神秘の魚」とも呼ばれ、その生態には未解明な部分が多く残されています。
『ミルクの中のイワナ』より(提供:株式会社weroll)一方で近年は、生息環境の変化などによって生態系への影響が懸念されています。
種を守るとは何か
映画では、研究者や漁業関係者、釣り人など、それぞれ異なる立場の人々への取材を通じて、「種を守ること」とは何かを問いかけています。
生物多様性や地域社会のあり方について考察しながら、イワナという存在を通じて人間と自然の共生という普遍的なテーマを描いた作品です。
『ミルクの中のイワナ』より(提供:株式会社weroll)作品には、水産・生態学分野の研究者や漁業関係者のほか、ライター・フォトグラファーの佐藤成史氏、音楽家の宮沢和史氏らが出演。監督はドキュメンタリー作家・映画監督の坂本麻人氏が務めました。
映画を対話のきっかけに
劇場公開後も、全国各地で自主上映会が実施され、作品を鑑賞するだけでなく、自然環境や地域の未来について対話する機会が生まれています。
『ミルクの中のイワナ』は本編70分で、Blu-ray・DVDは日本語音声に加えて英語字幕にも対応。Blu-ray版の価格は税込5280円、DVD版は税込2970円です。
現時点では動画配信サービスへの配信予定は発表されておらず、Blu-ray・DVDによる視聴や上映会を通じた鑑賞機会の提供が中心となりそうです。
新作『サクラマスのラストワルツ』劇場公開へ
監督の坂本氏は、2025年から続編となる『サクラマスのラストワルツ』短編版を制作しており、2026年には長編劇場版の公開も予定しているそうです。
同氏は自然科学と人文科学を横断するサイエンスコミュニケーションをテーマに活動を続けており、本作もその取り組みを象徴する作品の一つとなっています。
※2026年6月28日時点の情報です
(サカナト編集部)