1996年に開館した滋賀県立琵琶湖博物館は、2026年に開館30周年を迎えます。これを記念して、10月24日に30周年記念式典と国際シンポジウムが開催されます。
シンポジウムでは、江戸時代に日本を訪れた博物学者シーボルトが残した標本や記録を題材に、水辺環境の保全における「記録」の重要性について考えます。
シーボルトのコレクションから日本の魚類を考える
2026年は、シーボルトが1826年に行った江戸参府から200年の節目にもあたります。
記念国際シンポジウムは、現在開催されている企画展示「博物館はタイムマシン―魚類学者がみた琵琶湖―」の関連事業として実施。シーボルトが日本滞在中に収集した標本を所蔵するオランダのナチュラリス生物多様性センターとライデン世界博物館から研究者が参加します。
博物館はタイムマシン-魚類学者がみた琵琶湖- メインビジュアル(提供:滋賀県立琵琶湖博物館)ナチュラリス生物多様性センターの研究者からは、同館に収蔵されているシーボルト・コレクションの日本産魚類について紹介されます。
そのほか、近畿大学名誉教授の細谷和海氏が標本や記録を残すことの意義について講演するほか、琵琶湖博物館の川瀬成吾主任学芸員がシーボルトの江戸参府と日本の淡水魚について解説します。
市民による記録や標本が環境保全につながる
シンポジウムでは、博物館に収蔵される標本だけでなく、市民による記録にも焦点が当てられます。
琵琶湖博物館うおの会の中尾博行会長が、同会の活動を通して市民が水辺の生物を記録する意義について紹介。講演後にはパネルディスカッションも行われ、過去に残された標本や記録をどのように未来の水辺環境の保全へつなげていくかについて議論します。
また、滋賀県や淀川流域で水生生物の調査・保全に取り組む学生、個人、企業、行政機関などによる17件のポスター発表と交流会も開催されます。
シンポジウムの会場は琵琶湖博物館ホールとセミナー室。参加費は無料で、定員は200人です。
参加にはしがネット受付サービスからの事前申し込みが必要で、現在先着順で受け付けています。なお、シンポジウムには同時通訳が用意されます。
30周年記念式典では、館長による博物館の歩みの紹介や、草津歌劇団によるパフォーマンスなどが予定されています。
詳しくは滋賀県立琵琶湖博物館の公式ホームページに掲載されています。
※2026年9月23日時点の情報です
(サカナト編集部)