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鹿児島県指宿市のホテルで“人工生産ニホンウナギ”を使った料理を提供へ 地域の資源を育成に活用

鹿児島県指宿市のホテル「別邸 天降る丘」は9月1日、人工ふ化から成魚まで育成したニホンウナギを使った料理の提供を開始します。

沖永良部島の海と指宿の地熱資源、研究開発技術を組み合わせた取り組みで、館内の2つのレストランがそれぞれの料理技法でウナギを調理するとのことです。

研究開発で実現した人工生産ニホンウナギ

ニホンウナギをめぐっては、資源保護や持続可能な生産が課題となっています。

今回の取り組みは、天然資源への依存を抑えることを目指し、人工生産技術によって育てたウナギを食材として活用することを目的としています。

人工生産のシラスウナギ(提供:AMAFURU&Co.株式会社)

今回提供されるのは、鹿児島市の新日本科学が研究開発を進めてきた人工生産ニホンウナギ。人工生産とは、人工ふ化した個体を成魚まで育成することを指します。

指宿の地域資源を生かして育成

育成には指宿が有する地熱エネルギーを利用するなど、指宿の地域資源を生かして育成する点も特徴です。

ウナギの養殖では水温を適切に保つためのエネルギーが必要になりますが、地熱を活用することで化石燃料への依存を抑え、環境負荷の低減につなげているとのことです。

沖永良部の海(提供:AMAFURU&Co.株式会社)

同社によると、2026年9月時点で、この人工生産ニホンウナギを味わえるのは「別邸 天降る丘」のレストランのみだといいます。

和食とフレンチの技法でウナギを表現

「別邸 天降る丘」では、創作和食「一(Hajime)」とイノベーティブフレンチ「Lueur(リュール)」の2店舗で、人工生産ニホンウナギをコース料理の一皿として提供します。

「一(Hajime)」では、季節の食材とウナギを組み合わせ、料理長の発想に応じて内容を変えるスタイルを採用。例えば、鹿児島県産そば粉で包んだ料理や、鹿児島県産マンゴーや旬の野菜を組み合わせた料理などが挙げられています。

白焼き たれ焼き(提供:AMAFURU&Co.株式会社)

一方の「Lueur」では、フランス料理の技法をベースに、鹿児島の食材とシェフの創造性を組み合わせた料理を展開します。

従来のウナギの料理法に限定せず、玉子や季節の食材などを取り入れながら、新たな表現を試みるそうです。

鰻と玉子、季節の食材(提供:AMAFURU&Co.株式会社)

指宿の地熱資源と食文化をつなぐ取り組み

自然資源と科学技術を食文化につなげることで、ニホンウナギの資源保護と食の持続可能性を考える機会になりそうです。

今回提供されるウナギは、人工生産技術だけでなく、沖永良部島の海や指宿の地熱といった鹿児島の地域資源を組み合わせているサステナブルな食材であることが強調されています。

詳細については、「別邸 天降る丘」の公式予約ページに掲載されています。

※2026年8月30日時点の情報です

サカナト編集部

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