カミソリウオ科はカミソリウオ属のみから構成されるグループです。
これまでカミソリウオ属は世界で5種が知られており、このうち日本では3種が知られていました。
そうした中で、鹿児島大学の総合研究博物館・農林水産学研究科・連合農学研究科の研究チームは、日本から記録のなかったカミソリウオ属を報告。新たに標準和名を提唱しました。
この研究の成果は『魚類学雑誌』に掲載されています(論文タイトル:薩南諸島から得られた日本初記録のカミソリウオ科魚類Solenostomus halimedaギンガフウライウオ(新称))。
カミソリウオ属は日本で3種が知られていた
カミソリウオ科はカミソリウオ属のみから構成されるグループ。このグループの魚は、世界で5種が有効種とされており、このうち日本ではカミソリウオ、ホソフウライウオ、ニシキフウライウオの3種が知られていました。
カミソリウオ属の魚(提供:PhotoAC)いずれの種も変わった形をしていることが特徴です。
日本初記録のカミソリウオ
今回、研究グループが報告したのは、種子島・宝島・沖永良部島から得れたカミソリウオ属魚類4個体です。
種子島(提供:PhotoAC)標本は研究グループによって、Solenostomus halimedaと同定されています。本種はこれまでモルディブ、西オーストラリア、パプアニューギニア、インドネシア、マリアナ諸島、マーシャル諸島、台湾から知られていました。
そのため、日本では初記録となると同時に、本種の北限記録となったのです。
夜空に輝く天の川に因み命名
本種はこれまで標準和名がなかったため、研究グループにより新たな標準和名「ギンガフウライウオ」が提唱されました。
本種の体表に散在する微小な白点が、夜空に輝く天の川を想起させることに因んでいます。
他の海域からも確認
今回の研究によって、日本初となるSolenostomus halimedaが薩南諸島から報告され新称ギンガフウライウオが提唱されました。
本種は薩南諸島のほか、水中写真に基づき千葉県、静岡県、和歌山県、高知県、沖縄諸島、宮古諸島での分布も確認されています。
(サカナト編集部)