サカナに特化した本屋・SAKANA BOOKS(サカナブックス)で2023年8月からスタートした水生生物クリエイター向けの棚貸しサービス『SAKANA APARTMENT(サカナアパートメント)』。
今回はSAKANA APARTMENTの308号室に現在入居中の、atelier*zephyrさんに、水生生物や制作活動への思いを語っていただきました。
https://atelierzephyr.com/
https://linktr.ee/atelierzephyr

SAKANA APARTMENTの様子。モチーフとなる生きものたちのことをもっと知りたくなる、素敵な作品が並ぶ。(提供:SAKANA BOOKS)
幼少期から、生きものと描くことが大好き!
━━━今は主にどのような作品をつくったり活動をされたりしていますか?
生きものや自然をテーマとした作品を制作しています。
アクリル絵の具などを使用した絵画とイラストが主なのですが、SAKANA BOOKSでも展示販売している、小さなガラスボトルを使った立体作品も同時並行でつくっています。

(提供:atelier*zephyr)
最初は、きのこだったり、小さな植物だったりをモチーフにしていました。SAKANA BOOKSをたまたまホームページで見かけたことをきっかけに、水の中の生きものをモチーフにした作品を本格的につくるようになったんです。
作品の数が増えたのは、SAKANA BOOKSとの出会いが大きいと思っています。
━━━ 制作を始めたきっかけはありますか?
子どものころに好きだったものが、たまたま大人になっても好きだったからでしょうか。自然な流れのなかで今のかたちになったので、こうして作品を描き続けられていることが、不思議でもあり、ありがたくもあります。
もともと小さいころから、生きものが大好きで、図鑑をみて、野外で観察をしていました。同時に絵を描くことが、記憶に残っていないくらい小さなころから好きだったと両親からも聞いています。放っておいたら壁にも落書きしてしまうくらい、絵を描く子どもでした。
そのふたつが結びついて、今の活動内容にもなっています。

(提供:atelier*zephyr)
学生の頃は実は今の画風ではなくて、抽象画やファインアート系の作品を制作していました。
活動を続けるうちに、自分の中にあるコアなもの、根本はやはり、庭先で見ていた虫や鳥、動物園や水族館で観察した生きものたち。彼らが私のなかでは影響のあるものなのだなと気が付きました。
段々と原点に戻っていくかたちで、今の画風になっています。
━━━ウェブメディアの「サカナト」でも、サカナトライターとして記事制作をしてくださっていますね。
「サカナト」で記事を書かせていただいたのも、反射的に「書きます!」と言ってしまったところもあって(笑) 楽しかったのと同時に、自分がまだまだ勉強不足だなとも痛感しました。
今の画風がリアル系のため、描く仕事をしている人の責任として、ある程度モチーフの生きもののことは勉強して正確に描く部分は忘れてはいけないと考えています。
記事を書くことで、これからも勉強したり、知識をアップデートしたりしながら、作品制作に活かしていきたいです。
atelier*zephyrさんの記事はこちらから読むことができます。

(提供:atelier*zephyr)
ヒトデはすごい!
━━━ 水生生物を好きになったきっかけはありますか?
私が小学生のころ通っていた通学路は、田畑がある環境だったんです。
時期になると、田んぼのなかを覗くとアメンボがいたり、逆さになって泳ぐホウネンエビという甲殻類がいたり。なにか動いてるなと思って、ひょいと触ってみたらヒルだったり(笑)
鳥も好きですし、自然な流れで親しんできた延長線上で好きになりました。

アカヒトデ(提供:atelier*zephyr)
━━━ 一番好きな水生生物はいますか?
一番となると、ちょっと挙げるのに苦労するんですけれど、ヒトデのことを、すごく不思議な生きものだと思っています。子どものころから、なんであんなに綺麗な星形なんだろう?とか、腕の先に眼が付いているって、どんな世界で生きているんだろう?とか。
子どものころに図鑑で見たんですが、例えばチャイロホウキボシとかは、腕が一本になっても再生して元通りなるそうです。人間には無理なことができるところや、狭いところをスルッと通り抜けられるところもすごいなと。

(提供:atelier*zephyr)
クモヒトデの仲間は化石でも見つかっていて、昔から形が変わっていないところも、たくましくてすごいですし、興味深いです。
あとは、軟体動物が結構好きです。ウミウシだったり、二枚貝だったり。アサリも、入水管と出水管が貝殻からちょこんと出ていると可愛い……と思ったり。
ホヤも好きです。入水管と出水管がそれぞれ閉じると、+(プラス)と-(マイナス)のかたちに見えるところが可愛い。そういうことを、子どものころから思っていました。
心に引っかかる作品をつくりたい
━━━ 制作に関して、どんな時に楽しさや喜びを感じますか?
学生のころや、キャリアをスタートしたころは、純粋に描くことそのものが楽しいので、一日に数点作品を描きあげてしまうくらい、ただただ自分が楽しかったんです。
最近は、私の作品をご覧くださった方、特にお子さんから、私の作品をきっかけに、(作品のモチーフとなった)動物や植物が一体どんなものなんだろう?と調べてくださったり、興味を持ってくださったりしたというご感想をいただくようになりました。
そのため今は、私が絵を描いて世に出すことで、作品をご覧くださった方になにか影響を与えられたとき、心に引っかかるようなものが発生したというときに、今までとは別の喜びを感じることがあります。
やっぱりお子さんは、ものすごく観察をされていて、知識を沢山もっている子も多くて。それもあって、こちらも真剣に作品に対して向き合っています。

(提供:atelier*zephyr)
━━━ SAKANA BOOKSにも、大人顔負けの熱量と知識を持ったお子さんが多くご来店されます。
かつての、小さいころの私を彷彿とさせるところもあり、一方で小さいころの私をはるかに超えているお子さんたちもいっぱいいらっしゃいます。
こちらも一人の人間として、仕事に真剣に向き合っていきたいと思っています。
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