持続可能な漁業の普及に取り組む国際非営利団体MSC(海洋管理協議会)の日本事務所・MSCジャパンは、6月8日の国連が定める世界海洋デーにあわせ、「豊かな海をいつまでも。選ぼうMSCラベル」キャンペーンを展開中です。
期間中は、MSCアンバサダーのココリコ・田中直樹さんが岡山県瀬戸内市邑久町のMSC認証取得カキ漁を訪ねた体験動画を公開するほか、MSC認証漁業が対象とする魚種の中から自身に似た魚を診断できる「MSCおさかな性格診断」などの企画を通じて、海の資源と環境を守る「MSCラベル」の意義を広く伝えます。
キャンペーンの開催期間は7月3日まで。
垂下式カキ漁の現場の様子を動画で公開
MSC「海のエコラベル」とは、水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物であることを証明するための制度です。
MSCジャパンは、消費者が「MSC海のエコラベル」付き商品を選ぶことの重要性を訴える取り組みとしてキャンペーンを展開します。
キャンペーン キービジュアル(提供:一般社団法人MSCシャパン)キャンペーン特設ページでは、垂下式カキ漁として世界で初めてMSC漁業認証を取得した邑久町の現場を取材した動画を公開し、認証取得の経緯や継続的な資源管理の取り組み、現場で奮闘する漁業者の声を紹介しています。
キャンペーン動画(提供:一般社団法人MSCシャパン)動画では、2018年からMSCアンバサダーを務めるココリコ田中直樹さんが、マルト水産(本社:広島県福山市)や邑久町漁業協同組合(岡山県瀬戸内市)の関係者にインタビューを行い、資源管理や環境配慮の工夫、不確実な海の状況と向き合いながら認証を維持していくプロセスを伝えています。
田中さん自身も実際のカキ漁やカキ剥き作業に挑戦しており、スーパーなどで見かけるMSCラベル付きカキ製品の背景にあるストーリーを、一般の生活者にもわかりやすく伝える内容となっているようです。
MSC認証の16魚種で診断
海や魚に関する10の設問に答えることで、MSC認証の16魚種の中から自身の性格に近い魚が診断される「MSCおさかな性格診断」も実施。
判定された魚の生態に加え、その魚を対象とするMSC認証漁業がどのように水産資源や周辺環境を守っているかを紹介することで、楽しみながら持続可能な漁業への理解を深められる構成になっているといいます。
診断を受けた上で結果をXに投稿し、MSCジャパン公式Xアカウントをフォローすることでキャンペーンにエントリー可能。抽選で300人に、カツオのイラストをあしらったMSCオリジナル再生紙レジャーシートがプレゼントされるそうです。
MSC認証と協力企業の広がり
MSC認証は、水産資源の持続可能性、環境への負荷の最小化、長期的な管理体制という三つの観点について、第三者機関の審査を経て認められる国際的な漁業認証制度で、FAOとISEAL双方の要求事項を満たす唯一の漁業認証プログラムとされています。
MSC「海のエコラベル」(提供:一般社団法人MSCシャパン)MSCジャパンによると、MSC「海のエコラベル」が付いた製品は2024年度に世界70カ国以上で約2万2000品目、日本国内でも約660品目が流通しており、多様な流通・外食企業で取り扱われているといいます。
アンバサダーのココリコ・田中さんは「MSC漁業認証取得に挑戦し、取得した後も持続可能な取り組みを続ける漁業者さんのことをぜひ知ってほしいです」とコメントを寄せています。
詳しくは、「豊かな海をいつまでも。選ぼうMSCラベル」 キャンペーンの特設ページに掲載されています。
※2026年6月15日時点の情報です
(サカナト編集部)