千葉県鴨川市にある鴨川シーワールドは7月下旬、クラゲ展示施設「Kurage Life(クラゲライフ)」でアンドンクラゲの展示を開始しました。
アンドンクラゲは夏に日本近海へ現れる毒性を持つクラゲで、海水浴シーズンには刺傷被害も報告される種類です。同種の生態や特徴を観察できる季節限定の展示だといいます。
夏の沿岸に現れる毒性のあるクラゲ
アンドンクラゲは、初夏から秋にかけて房総半島周辺をはじめとする日本近海に出現するクラゲです。
特に8月頃には海水浴場周辺でも見られることがあり、強い毒を持つことから注意が必要な生物として知られています。
アンドンクラゲ(提供:株式会社グランビスタ ホテル&リゾート)体は透明で立方体に近い形状をしており、傘の直径は約3センチです。4本の長い触手を持ち、その姿が江戸時代の照明器具「行灯(あんどん)」に似ていることが名前の由来とされています。
触手を使って小魚などを捕食しますが、生態には未解明な部分も多く残されています。
アンドンクラゲ(提供:株式会社グランビスタ ホテル&リゾート)鴨川シーワールドでは、光に集まる習性を利用して夜間に採集を実施しており、2026年は7月23日に東京湾沿いの漁港で約150個体を採集したということです。
今回の展示では、水槽内で30センチ以上まで伸びる4本の触手をゆったりと漂わせる姿を観察できます。
海では危険な存在として知られる一方、水槽内では透明感のある美しい姿も見どころの一つとなっています。
「Kurage Life」で季節限定展示
展示会場となる「Kurage Life」は、約10種類のクラゲを展示する施設です。クラゲの多様な生態を紹介するほか、デジタル映像を活用して生活史を学べる参加体験型の展示も設けられています。
Kurage Life(提供:株式会社グランビスタ ホテル&リゾート)館内ではアンドンクラゲのほか、ミズクラゲやアメリカヤナギクラゲ、オキクラゲなど複数種類のクラゲを展示しており、それぞれ異なる形態や生態を比較しながら観察できます。
アンドンクラゲの展示は7月29日から始まっています。夏に沿岸で見られる危険生物について学ぶとともに、クラゲの多様な姿や生態を知る機会となりそうです。
施設情報やアンドンクラゲの展示について、詳しくは鴨川シーワールドの公式ホームページに掲載されています。
※2026年8月9日時点の情報です
(サカナト編集部)