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瀬戸内海の豊かな里海を再生へ 四国水族館が香川大学と共同で<人工魚礁プロジェクト>始動【香川県宇多津町】

香川県宇多津町にある四国水族館は、香川大学創造工学部・末永研究室と連携し、瀬戸内海の藻場再生と漁業資源回復をめざす人工魚礁プロジェクトを開始しました。

館内では5月2日から、海藻の生育や生きもののすみかづくりに役立つ人工魚礁の小型模型と解説パネルを展示。「ブルーカーボン」にも貢献する最先端の“海を耕す技術”を来館者にわかりやすく紹介しています。

瀬戸内海の再生とブルーカーボンに寄与

四国水族館は、瀬戸内海の環境再生と漁業振興をテーマに、香川大学創造工学部・末永研究室と共同で人工魚礁の研究紹介プロジェクトを開始。

包括連携協定に基づく第1弾企画として、館内に人工魚礁の小型模型や研究内容を紹介するパネルを設置し、一般向けに最先端の海洋環境技術を発信しています。

パネル展示の様子(提供:株式会社四国水族館開発)

瀬戸内海では近年、藻場の減少とそれに伴う漁獲量の低下が課題になっているといい、末永研究室が進める人工魚礁の研究は、構造物の表面に海藻が育ちやすい環境を整えることで、魚介類の隠れ家や産卵場を人工的につくり出す試みです。

こうした取り組みは、地域の里海再生だけでなく、海藻による二酸化炭素の吸収・貯留を通じた「ブルーカーボン」の推進にもつながるとして注目を集めています。

人工魚礁小型模型を展示

館内での展示は、5月2日から本館棟1階の「瀬戸内ゾーン」で実施されています。

人工魚礁の小型模型 展示の様子(提供:株式会社四国水族館開発)

幅20センチ・高さ10センチの人工魚礁小型模型3基と、研究の目的や仕組みを説明するパネル2枚が並び、模型の形状や表面構造がどのように生きもののすみかづくりに寄与するのかを学べる内容となっています。

研究と観光をつなぐ水族館の新たな役割

四国水族館は今後、実際に海中へ設置した人工魚礁に付着した藻類や、そこで暮らす生きものの様子を紹介する展示のほか、地元海域への本格的な人工魚礁設置についても検討していくとしています。

同館は四国の自然環境やそこに暮らす人々の営みを水槽内で表現する展示が特徴。時間帯や季節ごとに異なる楽しみ方ができる施設として知られています。

今回の人工魚礁プロジェクトも、地域の海と人とのつながりを再発見してもらう取り組みの一環となっているようです。

詳しくは、四国水族館の公式ホームページに掲載されています。

※2026年5月24日時点の情報です

(サカナト編集部)

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