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岡山県・吉井川水系で“ガサガサ調査”をしてみた 確認できた魚&水生生物とは?

魚や水生生物好きの人にとって、川での“ガサガサ”はとても楽しいイベントの一つです。

今回は、岡山県の一級河川「吉井川」の支流でのガサガサ調査を体験。実際にどのような生き物たちが確認できたのでしょうか。

岡山県・吉井川の支流に行ってみた

2026年の夏は渇水で、吉井川でも水量がかなり減少していました。そのため、支流も軒並み水量が少なく、水生生物が無事に生息しているかが心配でした。

水量が少ない吉井川の支流(撮影:額田善之)

そこで、10人程度で吉井川の支流をガサガサ調査することになりました。

見つかった魚は9種類

今回の調査で確認された魚は、ドンコ、ムギツク、ミナミメダカ、ドジョウ、オオシマドジョウ、カワムツ、オイカワ、フナ、オヤニラミでした。

やはり、吉井川水系はそこそこの種類が見つかります。

見つかった魚の一部(撮影:額田善之)

ドンコ(学名:Odontobutis obscurus)はスズキ目ドンコ科の淡水魚。新潟県、愛知県以西の本州、四国、九州に生息しますが、国内外来種として静岡県から南関東にも定着しています。

ドンコ(撮影:額田善之)

濃色の鞍状の斑が左右対称に3つあり、卵をオスが守ることが特徴。強い肉食性の魚で、水生昆虫や小魚などを捕食します。

大きなドジョウも確認できました。

ドジョウなど(撮影:額田善之)

ドジョウ(学名:Misgurnus anguillicaudatus)はコイ目ドジョウ科の魚で、北海道と南西諸島を除く全国に分布。口のまわりにあるヒゲが特徴で、5対10本あります。雑食性で腸呼吸も可能です。

泥底に生息する魚で、全国でどじょう汁などに調理され、食用とされています。たとえば香川県のどじょう汁は、讃岐うどんと共に“夏バテ防止料理”として、現在も親しまれる郷土料理です。

香川県には、ドジョウをマスコットキャラクターにしているスポットもあり、香川県唯一の一級河川である土器川のマスコットキャラクター・マコちゃんや土器川生物公園のドッキーくんは、ドジョウがモチーフになっています。

土器川生物公園のドッキーくん(提供:PhotoAC)

オオシマドジョウも確認されました。こちらはドジョウとは模様が異なるため、見分けやすいです。

オオシマドジョウ(学名:Cobitis sp. BIWAE type A)は日本固有種で、コイ目ドジョウ科の魚です。

オオシマドジョウなど(撮影:額田善之)

瀬戸内海周辺、島根県、福井県、滋賀県、奈良県徳島県、和歌山県に生息。尾びれの付け根にある黒色斑の色は濃く、上下が繋がっており、体側に明瞭な暗色斑が一列に並ぶのが特徴です。

ドジョウが泥底を好むのに対し、オオシマドジョウは砂底や砂礫底を好むため、同じ川でもすみ分けしていると考えられます。

吉井川水系でメジャーなムギツク

吉井川水系でメジャーな魚といえば、フナやムギツクが挙げられます。特に、ムギツク(学名:Pungtungia herzi)は、吉井川や岡山県内であればほぼ確実に見つけることができる魚です。

ムギツクやフナなど(撮影:額田善之)

ムギツクはコイ目コイ科のかなり肉食性が強い雑食性の魚。ドンコやオヤニラミといった肉食魚の卵に托卵します。

身体の側面に口元から尾びれ付け根まで太くて黒い縦じまがあることが、最大の特徴です。

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額田善之

額田善之

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愛媛大学理学部生物学科卒で岡山淡水魚研究会所属の魚大好きライターです。オートバイで旅をして産地の珍しい魚を食べるのが趣味で、子どもと水族館巡りや釣りをして楽しんでいます。水生生物だけでなく、旅行や納豆の記事も執筆しております。よろしくお願いいたします。

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